昆虫食の魅力を探究する「ANTCICADA(アントシカダ)」が、コオロギを原材料につかったクラフトビール「コオロギビール / Cricket Dark Ale」の瓶ビールをクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で先行販売しています(関連記事)。
「コオロギビール / Cricket Dark Ale」は、国産コオロギを使用して製造された黒ビールで、丁寧に焙煎したフタホシコオロギとローストモルトを麦汁に加え、コオロギの香りとうま味を存分に引き出したという逸品です。
原料となっているフタホシコオロギは、「太陽グリーンエナジー」(埼玉県比企郡)のものを使用。室温・湿度管理を徹底した最適な環境下で、社食のロスで出る野菜などを餌に育てられており、収穫後も、丁寧な洗浄と熱処理を加えた、安心安全なコオロギとのこと。
「コオロギビール / Cricket Dark Ale」自体は、コーヒー、カカオ、強く焦がしたキャラメル、カモミールのような香りが先行し、口に含むとスタウトらしい苦味とコク、キャラメルの香りと苦味とうま味の余韻が長く続くのが特徴。
飼育中のコオロギに、ビール作りで残るビール粕を与えてみたところ、食いつきがよく、収穫したコオロギの味も優れていたため、「ビール粕を餌にしたコオロギ」を使用したロスの少ないビールの開発にも取り組んでいると言います。
「ANTCICADA」は、5月に念願の店舗がオープンする予定でしたが、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の拡大を防ぐべく、開店を先送りに。
一方で「今、私たちANTCICADAにできることはなにか。日常を前向きに楽しんでいくきっかけをお届けできないだろうか」と考えた結果、「コオロギビール / Cricket Dark Ale」の販売を決定したと明かしています。
(Kikka)
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