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「ハリー・ポッター」生誕の地が明らかに J・K・ローリングが数々のうわさを否定し真相を語る

「ハリー・ポッター」ツアー内容が間違っていたという悲劇も……。

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 「ハリー・ポッター」シリーズの作者であるJ・K・ローリングが、同作が生まれ、またさまざまなインスピレーションを受けた本当の場所についてTwitterで語りました。作品が生まれたのはスコットランドのエディンバラにあるカフェ「エレファントハウス」などといわれていましたが、実は別の場所だったことが明かされファンを中心に反響を呼んでいます。

ハリー・ポッター 生誕
エレファントハウスの広々とした店内。Webサイトにはローリングのインタビュー動画も(画像はエレファント・ハウスのWebサイトから)

 エレファントハウスの写真を添え、「ハリー・ポッター生誕の地について真相を教えて」と質問を寄せたファンに、「ハリー・ポッターのインスピレーションを受けた場所、生まれた場所についてWebサイトに掲載しようと思っていた」と答えたローリング。いわく、エレファントハウスに通い始める数年前からハリー・ポッターを書き続けており、そこで作品を書いていたのも事実ではあるものの、作品が生まれた場所ではないと告白しました。

 また、ポルトガルのポルトにある「レロ書店」が生誕の地ではないかという声には、「一度も訪ねたことがないし存在さえ知らなかった」と否定。「美しいし行きたかったけど、ホグワーツとは何の関係もない」ときっぱり回答しています。

ハリー・ポッター 生誕 レロ書店
世界で最も美しい書店のひとつと言われるレロ書店。確かにホグワーツに似た雰囲気(画像はレロ書店のInstagramから)

 有力とされていたうわさを否定した後、「もし“生誕の地”を初めてペンで紙に書いた場所とするなら、これがハリー・ポッターが生まれた場所」とローリングがGoogleマップの写真を添付した場所は、美容院と旅行代理店が1階に入ったアパート。「スポーツショップの上の部屋を借りていた。ホグワーツの最初のれんがはクラパムジャンクションの一室で積まれたわけ」と当時ロンドンで借りていた部屋で原稿を書き始めたことを明かしています。

 そして「もし最初のアイデアが浮かんだ場所を生誕の地とするなら、マンチェスターとロンドンを行き来する電車の中。でも私は、ホグワーツは私が見たり訪ねたりした場所から直接インスパイアされたと考えてずっと楽しんでた。だってそれはそんなに間違ってないものね」と続けました。


 さらにローリングは物語のさまざまなアイデアが生まれた場所についても説明。作中のスポーツ“クィディッチ”は、かつてマンチェスターにあったホテル「ボーンビル・ホテル」に1泊した際に思い付いたそう。1991年のことで、添付された現在の写真は一部改装工事中に見える屋根裏部屋付き2階建ての建物です。また、ハリーがつえを買うシーンの1部は、野原の木の下に座って書いたといいます。


 ありとあらゆる魔法道具が売られているダイアゴン横丁のモデルにもさまざまな質問が飛び交いましたが、答えはいずれもノー。「このスレッドを始める前はいったいいくつダイアゴン横丁のインスピレーションを受けた通りがあるのか分からなかったけど」とファンからの質問で初めて知った通りも多かったようです。

ハリー・ポッター 生誕
ホグワーツのモデルは実在しない? (画像はHarry Potter Film Instagramから)

 気持ちよいくらいにうわさを次々に否定していくローリング。「HPツアー(ハリー・ポッターツアー)ではエディンバラのジョージヘリオットスクールがホグワーツのインスピレーションを受けた場所だと教えられた」というファンの質問にも「違う、違うんです、ごめんなさいね」ともはや申し訳なさそうな様子で回答。「もし私が本当に全ての古い建物や奇妙な路地やパブ、地下や墓地にインスパイアされたんだとしたら、20代後半はずっとロードトリップしていたことになるし、していないと約束します」とし、作品はほとんど「安いコーヒーが飲める場所」で執筆されたといいます。

 そして「ハリー・ポッターと死の秘宝」を書き終えたのはエディンバラにあるホテル「バルモラル」だと説明。こちらはよく知られていることではありますが、今回あらためて公式に認められたことになります。


 他にも「今は中華レストランだと思う」というカフェ「Nicolsons」や、「もしレロ書店の件でがっかりしている人がいたら」と、同じポルトにある豪勢なカフェ「The Majestic Cafe」で執筆したことを明かしました。


 そして「本当のハリー・ポッターインスピレーション」として、「クラパムに住んでいたとき、通勤中に毎日この標識の横を通り過ぎていた。ずっと後(出版後)、私はこの地域を再訪し、スネイプの名前を考えたとき“セブルス”が頭の中に飛び込んできた理由に気付いた」と“Severus Road”と書かれた標識の写真をシェア。これには「信じられない! この地域に住んでた」「数年前友達と一緒にこの標識の側を通って、興奮したの覚えてる(友人の名字がセブルスだから)」など偶然に喜ぶファンのリプライも見られました。


 ファンはまだまだ細かな質問を続けていますが、ただのうわさに過ぎないものもかなり多いよう。とはいえ、作者が明かした特別な地はファンにとっては新たに訪れるべきスポットとなりそうです。

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