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守り神として祀られる大鷺と、若い釣り人のゆるーい交流を描いた漫画が話題になっています。
ある時、川に魚釣りに来た釣り人。のんびり釣り糸を垂らしていると、ふと自分の魚籠をゴソゴソとあさられる気配がします。魚を盗まれると思った釣り人が、横を向いて声をかけた所――そこには自分より大きい「大鷺」がいました。
ビクッ、とする釣り人を尻目に、ふしぎな姿をした大鷺は釣り人の魚をあっさり一飲み。さらに釣り人の魚籠を抱え、飛び去ってしまいました。その後村に戻った釣り人は、お婆さんから大鷺が水辺の守り神として敬われる「水鷺様」だったことを聞きます。
お婆さんは「魚をやったのなら礼に福を運んでくださる」と言いますが、釣り人の方は「守り神ねぇ……」と半信半疑です。
数日後、また川に来た釣り人は水鷺様と再会します。水鷺様は釣り人に近づくと、奪った魚籠の中にある、立派なうなぎを見せてきました。「おめぇが取ったのか?」と聞くと、水鷺様は得意げな表情を見せます。
釣り人は「この前の詫びか?」「もしやこれが福……」とほくそ笑みます。ところが、水鷺様はその魚籠をいそいそと脇にしまってしまいました。いや、ただ自慢しに来ただけかい!
何でも水鷺様はただの野鳥なので、福を運ぶ力はないし、運ぶ気もないそう。それでも水鷺様は釣り人の前に何度も現れるようになり、捕まえた魚を自慢し合う釣り仲間となったそうです。
作者は涼森(@submori_521)さん。一見、恐ろしげな水鷺様が随所に見せる愛嬌ある姿に、「ほんわかしました」「クソ可愛すぎる」などの声が上がっていました。
釣り人が目の前で堂々と魚を盗られるだけの小話
画像提供:涼森(@submori_521)さん
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