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米移民局「オンライン授業のみの留学生は滞在認めない」方針発表

留学生から不安の声。

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 米国移民税関捜査局(ICE)は秋から開始する新学期において、すべての授業をオンラインで実施するコースを受講する留学生は米国滞在および入国ができず、場合によっては国外退去手続きを取る可能性があると発表しました。


「オンライン授業のみの留学生は米国滞在・入国できない」 米移民局が方針を発表 秋学期の授業についてICEが発表(画像はICEより)

 ICEの発表によると、米国滞在ができなくなるのは、学生ビザ「F-1」「M-1」を保持しており新学期の授業が完全にオンラインで実施される学校に通う留学生。学校では対面形式の履修を基本として、オンライン授業は最大1クラスもしくは3単位まで可能。オンラインコースしかない学校に在籍する学生がとれる対策として、出国するか対面授業を行う学校への転校があるとしています。

 オンラインと対面での授業を併用する学校では、オンライン授業を受けることも可能ですが、受講中のコースが完全オンラインでないことや学位取得に必要な授業を受けていると証明する手続きが必要となります。

 この発表を受け、留学生たちの間では動揺の声が広がりました。日本からの留学生のなかにはビザが失効してしまう不安や今後の影響を懸念する声が上がっています。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染拡大状況を受けて授業のオンライン化を進めている学校もあり、例えばハーバード大学では今年度の学部生授業はすべてオンラインで実施すると発表しています。

 トランプ米大統領は「学校は秋学期に開校しなくてはいけない!!!」とツイートしており、一部では大学側へ対面で授業をする圧力をかけているのではないかとの見解もあります。






「オンライン授業のみの留学生は米国滞在・入国できない」 米移民局が方針を発表 ドナルド・トランプ米大統領(画像はThe White Houseより)

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