ゴミ捨て場に置いていかれたぬいぐるみが持ち主を待ち続ける漫画「捨て人形」に「涙が出ました」「感動でした」と称賛が寄せられています。作者は漫画家でイラストレーターのハヌル(@neulbaram)さん。
「ここで待っててね!」と持ち主の女の子から、ゴミ捨て場に置いていかれたライオンのぬいぐるみ。捨てても捨ててもゴミ捨て場に戻ってくるライオンを、ごみ処理のおじさんが燃やそうとします。そこへやってきて助けてくれたのは、おもちゃの友達を引き連れた男の子でした。
男の子はライオンに一緒に行こうと申し出ますが、持ち主を待っていたいライオンは動こうとしません。その気持ちを理解した男の子は、無理に連れ出そうとはせず、代わりに毎日会いに来ると約束します。
約束通り、男の子はゴミ捨て場に毎日ライオンに会いに来ます。男の子と、その友達と月日を重ねたライオンは、ある日前へ進むある決意をします――。
「待っててね」という約束を守って、女の子をずっと待ち続けたライオンのいちずさに胸がギュッとなる……その約束は守られなかったけれど、ライオンが次の居場所を見つけられたことにホッとします。男の子には「道で生活していたことがある」おもちゃの友達がたくさん。きっと今までもライオンのような子たちを迎え入れていたのだろうと思うと、心が温かくなりますね。
読者からは「凄く泣きました。柔らかい絵と胸が苦しくなる内容です」「昔に好きだったおもちゃ達を思い出しました」といった感動の声のほか、男の子の正体についての考察が寄せられています。
ハヌルさんはこれまでにも頑張ってもうまくいかない主人公や「好き」を諦めた主人公を描いた漫画などを公開して人気を集めており、世の中の生きづらさとささやかな救いを描いた作品集『赤くて覚めたくない』を出版しています。
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ぬいぐるみと人ってきっとこんなやわらかな関係なんだ。