「私が好きな欅坂46」が詰まっていた 「KEYAKIZAKA46 Live Online, but with YOU!」1万字レポート(4/4 ページ)
1記者として、1ファンとして、こんなに素晴らしいパフォーマンスを5年間披露し続けてくださったこと、感謝しています。
2019年9月に東京ドームで開催された「夏の全国アリーナツアー2019」の追加公演以来、約10カ月ぶりとなるワンマンライブを開催した欅坂46。
公演に先立ち、公式サイトでは「これまでの欅坂46の歴史の中でも、見逃してはならない重要なライブ」「欅坂46より、皆さまへ重要なメッセージをお伝えする予定です」との発表が行われていたほか、ライブ当日にはメンバー全員がブログ更新するなど、これまでのライブとは一線を画した予告が行われており、ファンからは様々な考察が行われていました。
まず本公演について。「オンラインライブ」と銘打っているライブの多くは、「ライブ」を「オンラインで配信」するというスタンスなのだと思います。しかし、「KEYAKIZAKA46 Live Online, but with YOU!」は、「オンラインライブとしてのライブ」を「配信」した画期的な公演だったと感じました。
本来であれば座席になる部分まで使用したステージ構成ということもあり、広いという強みを存分に発揮した多数のセット、そして、“Mステばりのカメラワーク”をしのぐような最高のカメラワーク、パフォーマンス。どこをとってもオンラインライブの限界を超えた素晴らしいライブだったのではないでしょうか。
もちろん現場で見るライブにはかないません。自宅や職場など、“現実世界”で観るライブと、“非日常空間”のライブ会場で観るライブは全く異なるものだからです。
しかしながらチーム欅坂46は、視聴者を“現実世界”から抜け出させるような、そんな演出を可能な限り仕掛けていたと思います。それは、例えばセットの黒板に書かれた積分の答えが46だったように小さな小さな積み重ねで、ひょっとしたらまだ誰にも気づかれていない演出もあるのかもしれません。それでもそうした細部のこだわりや、綿密に行われたのであろうリハーサル、セットのディティールが間違いなく私たちを「KEYAKIZAKA46 Live Online, but with YOU!」の世界にいざなったのだと思うのです。
苦しい情勢の中、ライブの開催を決定し、ここまで準備したという事実に私は本当に驚きましたし、心が動く瞬間が確かにありました。
そして新たな展開の発表について。ライブ内での発表直後、ネットではさまざまな意見が上がり、ねとらぼも含め、怒涛の勢いで「欅坂46活動休止、改名、リスタート」という記事が溢れました。
久しぶりのライブを楽しみに観てくれているファンに対して、発表内容を伝えるのは、相当心苦しかったでしょう。
しかし、菅井さん、守屋茜さんは毅然とした態度で自分たちの考え、経緯、そして結果を伝えきりました。そして共に発表を伝えるメンバーたちは、零れ落ちそうな涙を歯を食いしばってぐっとこらえようとしていたように思います。その姿勢に私は「私が好きな欅坂46らしさ」を感じました。
もちろん約5年間にわたって応援してきたグループが、幕をおろすという決断をしたことについて、さみしくないはずがありません。今もまだ、色々な気持ちで胸がいっぱいで、まとまりのない文章になってしまって本当に申し訳ないのですが、とにかく、1記者として、1ファンとして、こんなに素晴らしいパフォーマンスを5年間披露し続けてくださったこと、感謝しています。そして菅井さんがキャプテン、守屋さんが副キャプテンで本当に良かったと思いますし、卒業・脱退を決断したメンバーを含め、すべてのメンバーが欅坂46で本当に良かったと思っています。
10月に迎えるラストライブでは、ファンもメンバーも、スタッフの皆さんも「欅坂46でよかった」「応援して楽しかった」と笑顔で前を向けるようなそんなライブになればいいなと願っています。
(Kikka)
欅坂46 配信ライブ「KEYAKIZAKA46 Live Online, but with YOU!」
2020年7月16日OPEN 19:00 / START 19:30
セットリスト
OVERTURE
01. 太陽は見上げる人を選ばない
02. エキセントリック
03. 東京タワーはどこから見える?
04. Student Dance
05. Nobody
06. アンビバレント
07. 大人は信じてくれない
08. 避雷針
09. 風に吹かれても
10. ガラスを割れ!
11. 誰がその鐘を鳴らすのか?
欅坂46 ラストシングル
「誰がその鐘を鳴らすのか?」2020年8月21日配信リリース
DVD&Blu-ray「欅共和国2019」2020年8月12日発売
※価格は記事掲載時点のものとなっています
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