「無性に飛行機の座席で機内食食べながら映画を観たい……」という願望から生まれた、“自宅フライト”という名の機内食の再現が楽しそうと注目を集めています。マニアックな研究から生まれる謎のワクワク感よ……!
メディアアーティストの市原えつこ(@etsuko_ichihara)さんが、100円ショップで買ってきたプラスチックの食器を使って「機内食っぽい飯」を実際に自宅で作っています。
より“フライト気分”を味わうためにYouTubeで公開されている「搭乗案内」を大きめの画面で流し、スマホはしっかり機内モードに。他にも飛行機の窓からの眺めをiPadで再現するなど、演出が細かいです。
市原さんがやってみた感想としては、
「思った以上に現実感がハックされ、家で普通に生活してるだけで『風呂にも入れるしベッドで横になって寝られる、これはファーストクラス級では……?!』と高級感を感じることができる謎作用がありました」
とのこと。その発想はなかった……。雰囲気を楽しむ天才かな?
ただし、初日の料理はとりあえず家にあったもので用意したため給食のようになり、またカレーや納豆など「(機内食としては)臭いが大惨事」となったため、ネットの画像検索などで研究し改善。それから第2回、第3回と自作の機内食で“自宅フライト”する様子が公開されています。どんどん完成度が上がっているのがすごい!
ちなみに、機内食を自作するコツはだいたい以下の通り。
- ペラペラの軽いプラ食器はマスト
- 基本は洋風で微妙に和を入れる(普通の家庭料理だと給食感がでる)
- 海外パッケージの個包装の菓子や丸パンがあるとそれっぽい
- チルドや惣菜も取り入れた方がそれらしくなる(特にインゲンは頻出)
- 冷凍野菜はキチッと整列したほうが機内食っぽい
- パンは広いスペースが良い
- ダノンビオヨーグルトをつける
市原さん本人も「マジで何の役にも立たん知見ですが楽しい」とツイートしているように、普段の生活においては全く参考になりませんが、機内食への愛を感じる全力の取り組みは見ているだけでも面白く、Twitterでも「なんかめっちゃ楽しそう」「見ててもなぜか楽しい!」と笑顔を生んでいます。
コメントでは他にも「申し訳程度の日本感を出してるのが本物ポイ」「微妙な和成分あるある」や、「確かに冷凍いんげん頻出」「お茶のカップにワインのプラカップが入ってるのがあるある過ぎてツボりました」と共感する声と同時に“機内食あるある”が寄せられ、「すごい!」「やってみたい」の声が上がっています。
どんどんそれっぽくなっていく市原さんによる自作の「機内食」
画像提供:市原えつこ(@etsuko_ichihara)さん
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