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母親に支配される娘、それを傍観する父親 相談者が押し黙った大迫恵美子の厳しいコメントとは? 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)

ラジオ番組ではありえないほど長い沈黙。

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 「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは7月23日(木)放送の柴田理恵パーソナリティー回。

 妻と娘の折り合いの悪さを心配する相談者だが……。

テレフォン人生相談

妻は、娘を支配するコントロールマザー?

 相談者は62歳男性。妻54歳。娘30歳。息子26歳。どちらも独身、実家で暮らしている。

 「家内と家族の関係でちょっとご相談したいと思いまして……」

 相談者の妻は会社員としてフルタイムで働きながら、家事もバッチリこなす完璧主義者。しかし、その完璧さを娘にも求めるため、確執が生まれているという。

 「掃除とかが疎かだと、厳しく叱るというのが続いていまして。それに反発すると言い合いになって。家内が高圧的に言うもんですから、娘がヒステリー状態でこう、手足が硬直したりするようなことも見受けられまして。自立の芽を摘んでいるような気もしますし……」

 とはいえ娘も会社員として普通に働き、友達関係も良好だという。母親との関係だけが上手くいっていないのだ。柴田理恵が掘り下げる。

 「思春期の頃、たとえば中学高校の頃とかも大変だったんじゃないのかなって今ちょっと思ったんですけど」

 「その頃は、ただもう高圧的に言われて泣きながら我慢してたのが、大きくなって成長してきて、自我が発達したのにつれて反発するようになって、お互いにエスカレートして……」

 例のヒステリー症状による手足の硬直は、短大時代からはじまり、近年も何度か起こっているようだ。

 「どうして(娘は)同居してらっしゃるんですか?」

 「何年か前は『私はひとり暮らしするんだ』っていうことも言ってましたけど、現実的にできてないっていう感じですね」

 「言ってるだけでしてない?」

 「家内も『言うこと聞けないんだったら出ていって欲しい』と口では言っても、束縛しているというか。そういうような感じもするんで」

 普通に仕事もしていることだし、ひとり暮らしをはじめれば母親からも逃げられるのに……。お互いに反発しながらも依存し合っているような状態なのだろうか?

 妻は、娘が2〜3歳の頃から、箸の持ち方が悪いと手を叩くなど、厳しくしつけていたという。

 「見かねて『まだちょっと無理じゃないか?』とか言うと、『甘やかさないで!』っていうのが基本にありまして……」

 その後も、厳しすぎる妻に口を出そうとすると「私をアナタが非難するから、子どもが私をなめて言うこと聞かない!」と反論され、それ以上、何も言うことができないようだ。

 そんな妻だが、長男に対しては比較的甘いという。娘と息子が姉弟げんかをしていても、妻が割って入って息子の肩を持つのだ。

 「それも娘にはすごくトラウマになって。母親が弟の肩を絶えず持つんで、私がいる時に泣きながら『いつも2対1で、私はこういうことをされている』ということを言いますし。よく今、目にする“コントロールマザー”っていう傾向かなとも思いますんで」

 コントロールマザーとは、過干渉、否定、非難、罵倒、恫喝、暴力などの行為で子どもを支配しようとする母親のこと。

テレフォン人生相談

アナタは責任放棄してますよね

 この日の回答者は弁護士の大迫恵美子。

 「さっきから伺っていると、葛藤ある家庭の中でね、(相談者は)あまり渦中にいなくて、離れたところから見ている人みたいでね。アナタ自身はこのご家庭の中で、どういう位置だと思っています?」

 「どういう位置って言われると……」

 「問題のある家庭の中でね、アナタが自分の役割として、何をされようとしてるのかなっていうのが、もうひとつ分からないんですよね」

 確かにそうなのだ。娘に対する妻の行動に問題があるのは間違いないが、それを分かっていながら傍観者のようになっている相談者に違和感がある。

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