「まるで駅」「鳥居」「絶景!!」 生活道路感が一変、いきなり姿を変える県道139号
神郡地区の北側には、立派なお屋敷が並びます。古い街並みの中を突っ切っていきます。
これまでどうも生活道路感の強かった県道139号ですが、ここからいきなり姿を変えていきます。
田んぼの間を抜ける県道139号。よく見てみると……?
左右に2本、道路が分かれて並行していました。分かれた2本の道路は150メートルほど先で再び県道139号と合流します。線路ならよく見かけますが、道路でこのようなつくりは大変珍しいです。間の空き地がまるで駅のプラットホームのようです。
道幅の狭い県道139号にはありがたい離合スペースですが、なぜこのようになっているのでしょうね。田んぼの脇には「関東ふれあいの道」の碑が立っていました。
この田んぼの道が最後の平たん部分。ここを過ぎると一気に急な登りに転じます。「登り急勾配あり」などの標識こそありませんが、並行に積まれているブロック塀を見ると、勾配のきつさが分かることでしょう。
道の上に「鳥居」 ここ、クルマが通ってもいいの……?
一気に坂を登って高度を稼ぐと、県道上に「鳥居」が登場します。えええ……! ここ、クルマで通ってもいいんですよね……!?
ここから路面はアスファルトからコンクリート舗装に変わりました。急勾配の道路はアスファルトの締固めが難しいため、コンクリート舗装を採用するケースが多いのです。つまり、急坂はここからが本番ということですね。
鳥居の向こうにはやはり急坂が待っていました。離合は家の前のスペースを借りなければ不可能なほど。歩行者用の参道のように見えますが、再度確かめましたが、クルマも通行できる県道です。
振り返って後ろを見ると、関東平野を見渡す絶景が広がっていました。Googleマップで確認したところ、先ほどの田んぼから約1キロしか離れていないにもかかわらず、高度は134メートルも上がっていました。つまりこの1キロの間は平均13.4%の勾配ということになります。あらためて確かめるとやっぱすごい急坂です。
坂の角度は一定ではなく、うねるように波打っています。クルマで通るにはかなり神経を使いますが、つくば道の歴史や自然を感じながらゆっくり歩くと気分がよさそうです。
鳥居から300メートルほど進むと、少し開けたY字路があります。Y字路の右側は行き止まり。県道139号は左を進みます。そして、この区間が恐らく最も坂が急な部分でしょう。
民家のブロック塀が、階段状になっています。
つまり、階段として整備されていてもまったくおかしくない急角度! 歩くだけでふくらはぎがピキピキなります。健康になれるぜ!!
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