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道路に鳥居!! ここ、クルマが通ってもいいの……? 激坂の険道「茨城県道139号」をゆく(2/3 ページ)

驚きの連続! 実は由緒ある、愛される道です。

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「まるで駅」「鳥居」「絶景!!」 生活道路感が一変、いきなり姿を変える県道139号

 神郡地区の北側には、立派なお屋敷が並びます。古い街並みの中を突っ切っていきます。

 これまでどうも生活道路感の強かった県道139号ですが、ここからいきなり姿を変えていきます。

神郡地区の北側は雰囲気のあるお屋敷が並ぶ
神郡地区の北側は雰囲気のあるお屋敷が並ぶ
一見ふつうの田んぼ道ですが……
一見普通の田んぼ道ですが……

 田んぼの間を抜ける県道139号。よく見てみると……?

 左右に2本、道路が分かれて並行していました。分かれた2本の道路は150メートルほど先で再び県道139号と合流します。線路ならよく見かけますが、道路でこのようなつくりは大変珍しいです。間の空き地がまるで駅のプラットホームのようです。

 道幅の狭い県道139号にはありがたい離合スペースですが、なぜこのようになっているのでしょうね。田んぼの脇には「関東ふれあいの道」の碑が立っていました。

左右に分かれた道路が! 行先も同じ
途中で道路が2本に分かれて並行していた
150mほどの並走、どうして?
2本の道は150メートルほど並走して再び合流。鉄道と同様に離合や待ち合わせのためなのだろうか、あるいは農業作業などのためなのだろうか
関東ふれあいの道にも指定されています
関東ふれあいの道にも指定されている

 この田んぼの道が最後の平たん部分。ここを過ぎると一気に急な登りに転じます。「登り急勾配あり」などの標識こそありませんが、並行に積まれているブロック塀を見ると、勾配のきつさが分かることでしょう。

ブロックを基準にすると勾配のきつさがわかります
ブロック塀を見ると勾配のきつさが分かる

道の上に「鳥居」 ここ、クルマが通ってもいいの……?

 一気に坂を登って高度を稼ぐと、県道上に「鳥居」が登場します。えええ……! ここ、クルマで通ってもいいんですよね……!?

県道をまたぐ鳥居
そして現れる、県道をまたぐ立派な鳥居

 ここから路面はアスファルトからコンクリート舗装に変わりました。急勾配の道路はアスファルトの締固めが難しいため、コンクリート舗装を採用するケースが多いのです。つまり、急坂はここからが本番ということですね。

 鳥居の向こうにはやはり急坂が待っていました。離合は家の前のスペースを借りなければ不可能なほど。歩行者用の参道のように見えますが、再度確かめましたが、クルマも通行できる県道です。

鳥居の向こうはさらなる急坂が
鳥居の先はやはり急坂
歩行者専用道路に見えますが、れっきとした県道です
歩行者専用道路かと少し不安になるが、れっきとした県道

 振り返って後ろを見ると、関東平野を見渡す絶景が広がっていました。Googleマップで確認したところ、先ほどの田んぼから約1キロしか離れていないにもかかわらず、高度は134メートルも上がっていました。つまりこの1キロの間は平均13.4%の勾配ということになります。あらためて確かめるとやっぱすごい急坂です。

 坂の角度は一定ではなく、うねるように波打っています。クルマで通るにはかなり神経を使いますが、つくば道の歴史や自然を感じながらゆっくり歩くと気分がよさそうです。

振り返るとこのパノラマ
振り返るとこのパノラマ絶景
波打つ路面、スピードの出し過ぎは危険です
波打つ路面、慎重にゆっくり通りましょう。おや、バス停のようなものも。こちらはつくば市の乗合タクシー「つくタク」の共通乗降場所

 鳥居から300メートルほど進むと、少し開けたY字路があります。Y字路の右側は行き止まり。県道139号は左を進みます。そして、この区間が恐らく最も坂が急な部分でしょう。

 民家のブロック塀が、階段状になっています。

 つまり、階段として整備されていてもまったくおかしくない急角度! 歩くだけでふくらはぎがピキピキなります。健康になれるぜ!!

見た目で区別がつきませんが、県道は左です
見た目で区別は付きにくいが、県道は左
階段のようになっているコンクリートブロック塀
階段のようになっていたブロック塀
こちらはもう、完璧に階段です
この辺りはもう、カンペキに階段だった。見事なデザインの階段ブロック塀だ……

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