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【うっかりおうちで死にかけた】ゴミ出し中につっかけが引っ掛かって階段の一番上から落ちかけた……というお話(1/2 ページ)

「危険は身近なところに潜んでいて一瞬のスキをついて現れる、ということをあらためて感じた」

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 ねとらぼ読者から自宅で起こった危険な出来事をインタビューする企画「うっかりおうちで死にかけた」。今回は「つっかけが引っ掛かって階段の一番上から落ちかけた」というお話を伺いました。

連載:うっかりおうちで死にかけた

我が家は落ち着く、心が安らぐ場所―― そんなイメージに反して、時には自宅でも命に関わるような危険な事故が起こることが。ただ日々過ごす場所だけあって、どんな危険があるのか気付きにくいもの。そこで「うっかりおうちで死にかけた体験談」を募集して、いろいろな人からいろいろ聞いてみよう、という企画です。



 私(50代女性)のうっかりおうちで死にかけた話です。いつものように両手にゴミ袋を持ってゴミ置き場に行く途中、自宅マンションの共用階段の一番上から落ちかけました。

 とっさに、ゴミ袋を指に引っ掛けたまま階段室の壁に両手ついて転落を免れましたが、もしも転落していたら、打ちどころが悪かったらと考えると……。この夏最大の恐怖体験でした。

―― 原因は何だったのでしょうか?

 あの日はゴミがそれほど重くなかったので、“つっかけ”を履いていたのですが、階段を降りるとき、そのかかと部分が階段の角に当たり、バランスを崩して前につんのめってしまいました。

 こんな風に、つっかけが引っ掛かることは初めて。後で確認したら、履いた状態だと見えないのですが「サンダルの足を乗せる部分」と「足の甲を覆う部分」のつなぎ目がちょっとほつれていて、つま先を出す開口部が広がっていました。このせいで足が奥まで入るようになり、いつもより伸びたかかと部分が階段に引っ掛かってしまったのでは、と思っています。

 私は福祉関係の活動をしていて、「高齢者の家の中の事故のきっかけは約3割が転落です」なんてことをお話をする立場にいるのに、まだ高齢者でない自分自身がこうなるとは。親の介護をしていたときは、親の履物や足元の状況に常に注意を払っていたのに、自分の足元への注意がおろそかになっていました。

 ゴミが重たいときを靴を履くのですが、その日はそれほどでもなかったのでつい油断して、つっかけで……。危険は身近なところに潜んでいて一瞬のスキをついて現れる、ということをあらためて感じた出来事でした。


体験談の投稿者さんによる状況説明イラスト

編集部注:シニア世代の転倒事故原因

 体験談の年代とはちょっとズレますが、参考までに60歳以上の男女3000人を主な対象とした調査「シニア世代における衣服・履物の危険」(東京都生活文化局)をご紹介。

 同調査によると、転倒した/しそうになった履物の1位が「サンダル(つっかけ)」で、2位が「スリッパ等室内履き」。「かかと部分がないサンダル、スリッパは脱げたり引っ掛かったりしやすく、転倒原因になりやすい」ということはよく知られており、その他の自治体、病院なども「サンダルを避け、かかとの覆われた靴を」などと注意喚起を行っています。

 その一方、「シニア世代における衣服・履物の危険」の調査目的を見てみると、「高齢者の事故は(中略)自分の不注意や身体機能の低下によるものだという本人の思い込みもあり顕在化しないケースも多い」との記載が。

 今回の投稿者さんは「つっかけが、しかも、ほつれていたのが原因だろう」と推測していましたが、そのような発想は意外とできないものなのかもしれません。怖い思いをしたけどまあいいや……と履き続けちゃったりしてません?

本企画では取材させていただける読者の方を募集しています

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