子どもの「学校に行きたくない」にどう答えたらいいか迷った――そんな体験を描いた漫画に、考えさせられると同時に優しい気持ちになります。
ある朝、作者のりこった(@ricotta_512)さんの息子さんが「がっこう行きたくない」と言い出しました。理由を聞いてみると仲良しのお友達と席が離れてしまったから。りこったさんは「じゃあ、隣の子に話しかけたら?」「じゃあ休み時間はともくんの席に行ったら?」となんとか説得しようと試みます。しかし、息子さんにとってはどれもいい解決法ではなかったようです。
やり取りでの中で、りこったさん自身も友人関係の悩みで学校に行きたくないと母親に話したとき、分かってもらえなくて悲しい思いをしたことを思い出します。「今日だけ休むの」という息子さんの気持ちを受け入れることにし、その代わり勉強するようにと明るく話します。
りこったさんはこの日休んだことが正解かは分からないとしつつも、「ママに話してよかったなって思ってくれたらうれしい」と思いを綴っています。
「学校行きたくない」という言葉ひとつ取っても、そこにはさまざまな背景があります。大人にとっては「そんなことで?」と思うことも子どもにとっては一大事ということも。どう対応すればいいのかは子どもや状況によって違うでしょうし、決まった正解はないでしょう。
りこったさんの対応は子どもにとって「自分の気持ちを受け入れてもらえた」という1つのよい経験になったのではないでしょうか。最後に笑顔になった息子さんを見てほっこりした気持ちになりますが、自分だったらどうするだろう……とも考えさせられます。
りこった(@ricotta_512)さんはイラストレーターやエッセイ漫画を手がけており、Twitterやnoteで子育て漫画「うちの子がかわいいマンガ」などを公開しています。
画像提供:りこった(@ricotta_512)さん
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