カニに訪れる突然の死! 愚かなカニを救うボードゲーム「カニの行進」がよく分からないけど楽しそう
残念ながら販売停止されていますが、Webで公開中のルールブックを読むだけでも楽しいです。
盤面が大量のカニで埋まるボードゲーム「カニの行進〜遅すぎた覚醒〜」がTwitterで注目を集めています。絵面が強烈で夢に出そう。
同作のモチーフは、オーストラリア領クリスマス島の名物「クリスマスアカガニの大移動」。島に千万単位で生息しているというこの地上性のカニは、11月ごろに産卵のため森林から海岸へ大挙して移動します。道中で車にひかれる事故も多く、人とカニ双方が安全に過ごせるよう、島にはカニ専用の通路が設けられているほど。
ただし、ゲーム上のクリスマス島はもっと過酷。車の脅威に加え、目標の産卵場が嵐で崩壊していて、海には天敵のジンベイザメが待ち構えています。そこで、群れをうまく導き、無事に産卵させるのがプレイヤーの役割。参加者全員が「覚醒した賢いカニ」となって連携し、産卵場を設けて「愚かなカニ」を誘導すれば勝利となる協力型のゲームなのです。
販売元のAzb.Studioに問い合わせたところ、「中国から輸入していたカニの生産が止まってしまいまして、残念ながら現在は販売を停止しています」とのことで、入手なかなか厳しそう。ただ、ルールブックは公開されており、遊び方を読み込むだけでもけっこうなカオスを楽しめます。
なお、Azb.Studioは「カニの行進」以降も個性的なボードゲームを次々と世に送り出しています。例えば「ソクラテスラ」は、歴史上の偉人のパーツを組み合わせた“キメラ偉人”を現代に召喚し、聖杯を巡り戦わせる狂ったFateのような作品。モーセとナイチンゲールとチンギスハンが融合した「モチンハン」など、謎の語感の英霊が次々誕生します(関連記事)。
現在は最新作「カラダウォー」が発売中。マッチョを組み合わせて最強のボデイビルダーを作り戦わせるタクティカルマッスルカードゲームです。カードを使用するためにはプレイヤー自身が体を鍛える必要があり、遊びながら運動不足を解消できます。たぶんボドゲ史上初の「筋トレ用ハンドグリップ付き」。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- モーセ+ナイチンゲール+チンギスハン=「モチンハン」 偉人のキメラを作って最強を目指すカードゲームがじわる
偉人を召喚して聖杯を求める――どこかで聞いたような設定が、トラブルのせいでカオスの極みに。 - 新型コロナ対策をテーマにしたボードゲームが開発中 「疫病による死」「経済による死」の最小化を目指す“ガチ”ゲーム
11月14〜15日に開催する「ゲームマーケット2020秋」に出展予定。 - フォント好きにはたまらない「明朝体神経衰弱」が精神修行みたいに難しい 「正解が判定できない」「なくしても気付かない」
商品化できそう。 - 声がかれるまでマッチョを応援するカードゲーム「そこまで絞るには眠れない夜もあっただろ」人気に 製作者に話を聞いた
贈れ声援、届け掛け声。 - あの「マンションポエム」がカードゲームに ポエムから物件内容を妄想しプレゼン成功を目指す
1万5000通り以上のマンションポエムが生成できるとか。