「私を下に見ること以外で生きがいを見つけられたのかなって」 幼なじみの財布から大人のアレを見つけてしまった女子高生の漫画に魂が揺さぶられる(1/2 ページ)
尊き友情……。
幼なじみの財布の中にコンドーム(ゴム)が入ってるのを見つけてしまう女子高生たちの漫画「ちぢんでのびる」が、言葉を失うほどに感情を揺さぶってくる展開で大変な人気となっています。ずっとこのままの2人でいて……。
幼少期、意地悪ばかりしてくると男子が苦手と泣いていた小春。初(うい)は、そんな小春をずっと守ってきました。季節は巡り、2人は高校生。小春は気も声も小さいまま、大変グラマラスに育っていました。
どこかの男子にたぶらかされやしないかと気が気じゃない初に対し、いつまでも子ども扱いされたくない小春。初はそんな小春を「反抗期」としながらも、常に傍らで見守っていました。が、そんなある日、初は小春の財布の中にゴムが入っているのをたまたま見つけてしまいます。
見なかったふりをして、平然と帰路につく2人。普通に家に帰った初は……嘔吐(おうと)していました。「誰だよ 誰が小春にそんなこと」「もっとちゃんと守らなきゃだめだった?」。頭を抱える初は、翌日からトイレまで一緒についていくほどにおせっかいを加速させていきます。小春「わけわかんない」。
しかし、ある日小春の財布を確認すると、ゴムが1つ減っているのを見てしまいました。そのことには触れず、くどくどと小春が子供のころ自分が男子から守ってあげた話をする初。小春は少しむくれ、待ち合わせしているからもうすぐ帰ると言い出します。さらに「初ちゃん1人で帰れるでしょ、子どもじゃないんだから」とまで。この言葉に対し初は、小春の財布からゴムを取り出し「大人ぶってるつもりかもしれないけど、正直サムいよ」と言い残し帰ってしまいました。
夜、家のベッドで1人物思いにふける初。「全部小春の強がり」「まだまだ子どもなくせに」「……もしほんとに小春があれを使ったんだとしたら? 小春のくせに 私をおいて 大人に それじゃあ私は 私はどうなるの」。
翌日、登校すると「どうせ向こうから謝ってくる」と声をかけない初ですが、小春は初の方に来ません。下校時間になり、とうとう「帰るよ」と声をかける初。それに対し小春は昨日のことを持ち出し、言い放ちます。「私を下に見ること以外で生きがいを見つけられたのかなって」。少しの静寂。初「そうだね。ごめんね」。教室を出ていく初。
初の頭によぎるのは、幼少期の記憶。泣きじゃくる小春が、初に問いかけます。「もしこの先私がずーっと初ちゃんから離れられなくて、初ちゃんに一生頼り切りになったらどうする?」。初は、平然と答えました。「別にいいよ」。その言葉を聞いた小春が見せた、うれしそうな笑顔。
1人廊下を歩く初は、号泣していました。
小春との仲は、このまま終わってしまうのか。その最後は、ぜひ実際に読んでみてください。
この漫画にネット上では、「…(尊みで灰になっている)」「えー、泣いてしまった」「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁうぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」「朝からちょっと泣いた」「好き過ぎてなんかもう尊い無理涙出るしゅき」といった声が寄せられていました。
「ちぢんでのびる」を描いたのは、漫画家の藤近小梅さん(@hujiume)。ウルトラジャンプの百合アンソロジー『ユリトラジャンプvol.3』に掲載された短編とのことです。
画像提供:藤近小梅さん(@hujiume)
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