気象庁、公式サイトのWeb広告掲載を1月上旬に再開へ 事前に点検した広告のみを掲載
掲載基準に沿わない広告が掲載されていた問題について調査結果と再発防止策および今後の対応を発表。
公式サイトに掲載されていたWeb広告が、「広告掲載基準に沿わない可能性がある」として一時停止していた問題で気象庁は12月16日、調査結果を公開し対策を取ったうえで2021年1月上旬の再開を検討していると発表した。
防災情報掲載の維持・推進のため、サイト上に9月15日から広告掲載を開始したものの、誇大な表現や差別的な表現などを含む“掲載基準”に沿わない内容の広告が表示され、わずか1日で掲載を停止していた。
気象庁によると、事前に広告カテゴリ531分野のうち、掲載基準に沿って118分野のブロック設定を実施。掲載基準に違反するおそれのあるシッピングや海外サイトなど約5000サイトを個別にブロックし、さらにテスト環境下においても8サイトを個別にブロックしていた。しかし、掲載後に問題がないとされた広告カテゴリから配信された43サイトで掲載基準に違反する広告の配信が確認された。
9月15日14時から翌16日10時までの間、約1770万回広告が表示され、約1.2万回広告がクリックされている(広告表示総回数の0.07%)。そのうち、問題とされた43サイトの広告表示回数は約1.5万回表示されたと報告している。
原因としては「掲載基準違反となる広告の表示の可能性や頻度について、気象庁と事業者間での認識にズレがあり、その差に気付かないまま広告掲載を開始した」点と、「広告の掲載を停止する際の報告基準が定められていなかった」点を挙げ、コミュニケーション不足にあったとしている。
再発防止策として「掲載基準を順守することが確実に確保できる広告掲載方法への変更」と「気象庁と広告掲載関係事業者間との十分なコミュニケーションの確保」を挙げ、事業者が掲載基準に合致しているかを掲載前に審査して、気象庁が点検した広告のみが掲載される方式をとることにすると説明している。
再開については準備が整い次第、あらためて告知される。
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