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「中年女性によるまんがタイムきらら空間」 経験者2組が語る「オタク同士のルームシェアって、実際どう?」(3/3 ページ)

Twitterが得意なオタクはルームシェアに向いている。

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「信頼ポイントは、家族以外でも貯められる」


藤谷


小林さんは、将来的に何年くらい今の家に住みたいと思ってますか?


小林


できるだけ長いあいだ、ここに同じメンツで暮らしたいと思っています。ですが、年齢が藤谷さんより10歳くらい下なので、結婚などで今のメンバーが抜けることは大いに考えられますね。実際、同居人には婚活戦士もいますし。なので、3人になっても借り続けられる家賃、というのも家選びのポイントでした。今のところ、4人で○年後にこうなっていたい、というような具体的な姿はないですね。


藤谷


うちも同じようなスタンスです。できれば長く住みたいとは思っています。それとは別に、高齢になったら今のように賃貸契約できるのか? 血縁・戸籍関係でない友達同士で家を買うことは可能なのか? と考えたりしますね。2人で名義人になるペアローンもありますが、話を聞く限り結婚していないと難しいそうですね。


ルームシェア対談
小林ハウスのお正月。リビングがあるので大きめの机が購入でき、ボードゲームや作業にも便利です

小林


今後、今暮らしている家や、実家に近いレベルの家を自分1人で買えるのか? というのは私もよく考えます。将来への不安……。


藤谷


結婚以外の選択肢で家を買えるのか、っていうことですよね。私はフリーランスだからローンも組みにくいし、それこそ宝くじを当てるとか、本を大ヒットさせたりとかして、キャッシュで買うしか選択肢がないと思う。高齢でも賃貸契約できるような社会、戸籍関係にない他人がローンを組める可能性についてはどんどん考えていきたいですよ。素人目にも課題は多そうですけど……。


小林


私も、いまの「家族」という言葉が指すものはもっといろんな形でいいと思っていますし、それが法的に認められるといいな、と思っています。


藤谷


誰かの子どもをいろんな人が面倒見る的な共同体の話はフィクション、ノンフィクションとわず目にしますが、今後、同居人の誰かの親が介護状態になることがあったとして、皆でサポートしたりするのもアリなのではと。介護はまずは行政やプロの手を借りるのが前提ですが、本人が忙しい場合は誰かが様子をちょっと代わりに見にいくとか。だから、今のルームシェアが何かの理由で解散したとしても、それまでに積まれた信頼関係があるし、どこかで同居人が自分の暮らしに交わることは大いにあると思います。


小林


日々一緒に暮らすうちに、相手への「信頼ポイント」は貯まっていきますからね。同居による信頼ポイントは、家族以外でも貯められる。逆に、家族であっても全然貯まらないという場合もありますし。


藤谷


暮らしで貯まる信頼ポイントを持つ人が、家族以外にいたほうが人生楽しい気がしますよ。不動産業界もいろいろ事情もあるかもしれませんが、ルームシェア向けの連名契約も、もっと浸透してほしいなと。


小林


保証会社など、社会的な仕組みの面でもそうですが、まずは、「この人たちに家を貸すかどうか」を握っている世の不動産オーナーの皆さんにもぜひそのあたりを考えていただきたいと思っています。


藤谷


ぜひとも草の根運動で広めていきたいですね。この記事がどうか大家さんにも届きますように……。


小林


「信頼ポイントを貯めあう人」が増えれば、結果として幸せな人の総数も増えると思うんですよね。だからこそ、いろいろな暮らし方があるんだよってことをどんどん発信していけるといいですね。


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