高画質、大画面などをうたう上映規格「IMAX」に最適化されたアップデート版「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.333」が、公開日当日に技術不備により上映が一時見合わせとなった件で、IMAX社は1月8日に謝罪声明を公開。修正版のデータは各映劇場に再納品済みであり、9日より順次上映開始予定であることを明かしました。
IMAX社によると、最終クオリティーチェックの際に、技術的な過失による不備が発生(同日のカラーの説明によると「一部音声トラックの未反映による重大な作業不備」があったとのこと)。IMAX社は「『エヴァンゲリオン』ファンの皆様、株式会社カラー、東宝株式会社、並びに東映株式会社に対し、今回発生してしまった重大なエラーに対し、深くお詫び申し上げます」と謝罪。また、23日に公開を控えるシリーズ完結作について「『シン・エヴァンゲリオン劇場版』では、同じ事態に陥らないよう細心の注意を払い制作することを約束いたします」としています。
併せて、配給を手掛ける東宝も、観客に向けた謝罪声明を公開。上映スケジュールの詳細については、各劇場に確認するよう求めています。
前代未聞の公開日当日の上映一時見合わせという事態にネット上ではさまざまな臆測が流れましたが、カラー側は公式サイト上で次のようにコメントしています。
「IMAX社からのリリースの通り、今回の上映一時見合わせについては、あくまでIMAXの技術的な問題のため、弊社による映像制作スケジュール、納品スケジュールに起因する事案では断じてありませんことを、弊社スタッフ並びに作品関係者一同の名誉のため、重ねてご報告いたします。しかしながら、上映を楽しみにして頂いておりました皆様におかれましては、公開当日のご連絡になってしまいましたことを心よりお詫び申し上げます」(カラー)
なお、「エヴァンゲリオン」公式サイトでは、IMAX版「Q」の見どころを解説した記事「【緊急解説】 ここが進化した! 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.333』IMAX上映 文:氷川竜介(アニメ特撮研究家)」が公開中です。
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