カラー、「エヴァ」二次創作ガイドラインの補足文を公開 「規制・禁止するものではない」「ファン同士の取締りは最も望まない」
一人一人にガイドライン【本文】を読んでほしいと呼びかけ。
カラーは12月30日、同社が28日に公開した「『エヴァンゲリオン』シリーズのファン創作物の公開に関するガイドライン」について、「一部分だけが切り取られ、意図が歪んで伝わってしまっている」として、補足文を公開しました。
※ねとらぼで12月28日12時31分に掲載した記事において当初、ガイドラインが厳格な禁止事項を含むかのように誤解を与える表現がありました。記事は同日14時10分に修正済みです。あらためてファンおよび作品関係者の皆様にお詫び申し上げます(ねとらぼ編集部)
補足文では前提として、ガイドラインがファン活動やその内容を含め【規制・禁止】するものではないと強調。
あくまで安心してファン活動を楽しんでもらうため公開したものであり、あえて解釈に曖昧な部分を残しているのは、自由な活動をなるべく阻害したくないからだと説明。その上で、「少し難しいことですが、一人一人で【本文】を読んでいただき、しっかり考えていただいた上で、ご自身の責任をもって活動を続けていただきたいと思います」と伝えています。
また締めくくりとして、「ファン同士のコミュニティの中で相互の取締りをされることは、私たちが最も望まないこと」であるとも。「エヴァ」シリーズが25年間、ファンコミュニティの盛り上がりと共にあっただけに、カラーとしてもファン活動に自粛ムードが広がるのが本意ではないことが伝わってきます。
なお、28日に公開されたガイドラインは、基本的に個人が無償で作品を公開するためのもの。既報の通り、カラーでは「ファンアートの販売・製品化に関するルール」についても検討中です。そちらは同人誌や同人グッズなどもフォローしたルールになると見られ、続報が待たれます。
カラーが公開した補足文
先日発表した『エヴァンゲリオン』のファン創作物についてのガイドラインについて、その一部分だけが切り取られ意図が歪んで伝わってしまっていると感じるので、少し補足したいと思います。
まず、このガイドラインはファン活動をその内容含め【規制・禁止】するものではありません。
私たちは、ファン活動は作品への好意や支援の気持ちから発生するものだと信じていますし、長い間ファンの皆さんに支えていただきました。
過去に遡っても、私たちは既存のファン活動を【規制・禁止】をしたことは一度もありません。
そして、これからもその姿勢や考えは変わりません。
ファン活動をしている皆さんに、安心して楽しんで頂くための基本方針が必要と考え、公開したものです。
解釈にあえて曖昧な部分を残しているのは、ファンの皆さんの自由な活動をなるべく阻害したくないという思いからです。
少し難しいことですが、一人一人で【本文】を読んでいただき、しっかり考えていただいた上で、ご自身の責任をもって活動を続けていただきたいと思います。
いくつかお問合わせもいただいていますが、原則としてこのガイドラインの解釈運用について個別にお返事することはありません。
ファン同士のコミュニティの中で相互の取締りをされることは、私たちが最も望まないことです。
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