リアルでは男子だけど、ネットゲームの世界では女の子――恥ずかしくてかわいいものは好きだと言えない男子が、ネトゲに救われる漫画に、「いい話」「好きなものは好きでいるべき」と感動する声が寄せられています。
女性アバター「メロ」の中の人は、「健吾」という男子高校生。仲間にも周知のネカマです。このオンラインゲームにハマった理由をメンバーに聞かれ、夜中に語り明かします。
発端は5歳のとき、かわいいぬいぐるみを欲しがって父に言われた「それ女の子が持つぬいぐるみだぞ?」のひと言。父に悪気はなく、母もフォローしてくれたものの、その言葉の衝撃は大きくて、いつしか健吾は「かわいいもの好き」を隠して過ごすようになりました。
悩みを抱えたまま迎えた高校生活でふと始めたのが、現在も遊んでいるオンラインゲーム。女性アバターのかわいらしいデザインにひかれ、健吾は「メロ」となって冒険を始めました。
他のプレイヤーと交流し始めたメロは、リアルでは話せない趣味も隠さなくて済む世界に大ハマリ。やがて、当時一番仲の良かった「にも」に自分はかわいいもの好きのネカマだと打ち明けます。
おそるおそる聞いた「変かな……?」に返ってきた言葉は、「私もネカマだよ!」。にもも似たような事情を抱えていたのです。
驚くメロに、にもは「好きなもの」が自分に似合うかどうかより、自分の一部である「好き」を大切にするほうが重要と語ります。
そして、「私はかわいいものが好きなメロちゃんが大好き」「だからきっとメロちゃんも自分のことをそう思える日がくるよ」と勇気づけるのでした。良い出会いがあってよかったですね。
同作は直正也(@zikimasaya)さんが手がける「53歳でオンラインゲームをはじめて、人生初のオフ会に参加する話」シリーズの一節。ゲームの世界で出会った小学生やサラリーマンなど、立場が異なる人々のオン・オフ事情が描かれています。
作品提供:直正也(@zikimasaya)さん
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何事につけても、人との出会いは大切。