人から注目されないと“死” 過酷な世界で消滅しそうな少女を救おうとする少年の漫画が心に刺さる(1/2 ページ)
認知度が下がると存在できなくなる、奇妙で過酷な世界が舞台のお話。
注目されていないと存在が消えてしまう、認知度が全ての世界を舞台にした漫画「末期認知病」が、「名作」「最高」と好評を博しています。作者はWebで漫画を公開しているラブ(@kantyo4545)さん。
舞台は「人に知られることだけが掟」で、認知度が下がると存在が消滅してしまう世界。人々が目立つために過激な行為に走る中で、15歳の少女、未羽は「目立ちたくない」と注目を拒み、存在を確立できなくなりつつありました。
未羽の友達のケンは、どうにかして彼女の認知度を高めようと、あの手この手で自分のネット配信に出演させようとします。ロボット研究家を父に持つケンは、小学生のころ、ロボットが起こした事件のとばっちりでいじめられていました。未羽に自作ロボットをほめられたことで救われた彼は、未羽をどうしても助けたいと思っています。
しかし、目立つために露出狂になるよう親に強いられていた未羽は、注目されることを受け入れられません。ケンの配信に強引に出演させられることも嫌がり、自分で自分の存在さえ拒んでしまいます。
このままではあと1カ月も持たないという未羽。医師は彼女の存在をなくさないために、“バカになる薬”を投与しようとします。それを知った未羽は、「こんな世界で生き殺しにされるなんて絶対にいやだ」と死を決意しますが……。
どうしても未羽を救いたいケンと、たとえ消えてもケンの記憶に残ればいいという未羽。過酷な世界で傷ついた2人の絆にグッときます。ケンがいじめられる原因となり、また未羽と引き合わせるきっかけになったロボットが彼女を救う決め手になるのも熱い……! 読者からも「世界観とか未羽ちゃんとケンの関係性、彼らを取り巻く環境など全てが最高で…」「マジで面白いから困る」「続きが見たい」と好評です。
ラブさんはTwitterやジャンプルーキー、ニコニコ静画で創作漫画を公開。2020年12月にはジャンプ+連載争奪ランキングで上位に入り、連載権を獲得しています。
画像提供:ラブ(@kantyo4545)さん
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