白浜駅「パンダべんとう」(930円)〜乗って逢って食べて笑顔いっぱい! 紀州のパンダ旅!
毎日1品、全国各地の名物駅弁を紹介! きょうは白浜駅「パンダべんとう」(930円)です。
【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2020年11月25日)
紀勢本線の特急「くろしお」号が、紀伊水道に沿って駆け抜けて行きます。
かつての五十五万石の城下町・和歌山を出た「くろしお」号は、有田みかんのみかん山を横目に、醤油発祥の地・湯浅や門前町として発展した御坊を経て、梅の最高級ブランド・南高梅の梅林を望みながら、紀伊田辺・白浜と停まっていきます。
この時間の「くろしお」号は、どうやらラッピングされた車両のようですね。
こちらの車両は白浜の「アドベンチャーワールド」の人気者・ジャイアントパンダにちなんでラッピングが施された「パンダくろしお(Smileアドベンチャートレイン)」。
JR西日本が平成29(2017)年で発足30周年、和歌山・アドベンチャーワールドが平成30(2018)年で開園40周年を迎えたことをきっかけに誕生しました。
2020年11月現在は、287系電車の3編成が「パンダくろしお」のラッピング列車となっています。
アドベンチャーワールドのジャイアントパンダの愛くるしさに魅了されたら、帰りの列車でもたっぷりと余韻に浸りたいもの。
白浜の人気駅弁の1つに、田辺を拠点に弁当を製造している「味三昧田辺本店」の、「パンダべんとう」(930円)があります。
可愛らしいパッケージを見つけたら、思わず手に取りたくなりますね。
【おしながき】
- そぼろご飯 焼き海苔 しそ
- 鶏肉の唐揚げ
- 錦糸玉子
- 高菜漬け
- 紀州南高梅の梅干し
小ぶりの鶏肉の唐揚げが、たっぷりと載った「パンダべんとう」。
「味三昧」によると、子供たちに人気のおかず・鶏の唐揚げを、ちびっ子たちでも食べやすいように敢えて小さくして揚げていて、春休み・夏休みなどの期間中は特に人気だそう。
小さい唐揚げとなっているぶん、そぼろご飯とのバランスがよく感じられて、鶏肉のうま味をいつまでも楽しめるのが嬉しいですね。
「パンダくろしお」の運行スケジュールは、「公式ツイッター」で前日に発表されています。
なかには新宮まで足を伸ばす列車もあり、「パンダくろしお」は、いまやすっかり“紀勢本線の顔”と言ってもいい存在になりました。
11月22日には17頭目のジャイアントパンダの赤ちゃん誕生という嬉しい話題も入って、ますます乗って、逢って、食べて、笑顔があふれる、紀勢本線「パンダくろしお」の旅です。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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