化粧品の製造販売を行うオルビスは1月21日、従業員がその身分を明かさずに、SNS上でインフルエンサーとして自社およびグループ会社・ポーラの商品紹介を行っていたことについて、公式Twitterアカウントに謝罪文を掲載しました。
問題になっていたのは、Twitter上で3.5万人以上のフォロワーを持ち、化粧品やファッション関連のPRを行うなど「美容系インフルエンサー」として活動していた個人のアカウント。
このアカウントの運用者がオルビスの従業員だと明らかになったことから、オルビス商品の紹介など一連の投稿が、口コミの形をとり広告であることを隠した「ステルスマーケティング」だったのではないかとTwitter上で指摘されていました。
オルビスは「当該従業員は、入社以前からSNSにて弊社商品の投稿を行っており、入社後も発信を継続しておりました」と経緯を説明。不適切な投稿が発生した原因は「入社時の教育が不十分であり、弊社従業員であることを明かさずに弊社商品(グループ会社の商品を含む)に関する投稿を行ってはならないというSNS投稿における社内ルールを徹底させることができていなかった」ことだとしています。
また、当該のアカウントがオルビスの新作発表会に参加していたことや、Twitter上でオルビス公式アカウントとリプライなどのやりとりをしていたことから、オルビス側が当該アカウントが従業員のものだと認識していたのではないかという指摘も上がっていました。これに対しオルビスは「弊社とグループ各社では従業員の個人情報を共有しておらず、本件に関しましてグループ会社側で問題に気づくことは難しい状況」であったと、疑惑を否定しています。
オルビスは「この度の件を真摯に受け止め、今後このような事態を起こさぬようSNS投稿における社内ルールの徹底・全従業員に対する研修実施等の再発防止策を講じまして、皆様の信頼回復に努めてまいります」としています。
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