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深海域のトップ・プレデター!? 全長140センチの巨大新種「ヨコヅナイワシ」を駿河湾で発見

でかい……!

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 国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)は25日、静岡県沖の駿河湾深海域にてセキトリイワシ科の新種を発見したと発表。「ヨコヅナイワシ」と命名しました。


ヨコヅナイワシ ヨコヅナイワシ

 同機構の深海生物多様性研究グループは2014年より、駿河湾の深海域の調査を開始。2016年2月および11月に、全長140センチ、体重25キロに達するセキトリイワシ科の魚類を採集しました。

 分析の結果、採集魚類は一般的によく知られるセキトリイワシ科魚類(最大標準体長は平均約35センチ)よりも非常に大きく、これまでに知られるどの同科魚類とも異なる特徴を示したことから、同科最大の新種と判断。

 また食性調査の結果、同種は駿河湾の生物の中で最も高い栄養段階を示し、同種を食すものがいない頂点の捕食者“トップ・プレデター”の可能性が極めて高いことがわかりました。


ヨコヅナイワシ 巨大な口
ヨコヅナイワシ CT撮影(CT撮影協力:GEヘルスケア・ジャパン)

 トップ・プレデターは一般的に個体数が少なく、乱獲などによる消失の危険が高い生物。また研究が盛んな海域である駿河湾での1メートルを超える新種の発見は、海洋生物の多様性に関する知見がまだまだ不十分であることを示します。

 同機構は今後の展望について「生態系への影響力があり、脆弱で環境変動の影響を受けやすいトップ・プレデターの深海域における多様性と役割の解明が急務」「これまでに実施されている調査方法に加え、迅速かつ簡便に海洋生態系の現状を把握することができる新たな手法の開発に早急に取り組む」としています。


ヨコヅナイワシ 1メートルを越す全長
ヨコヅナイワシ 湘南丸にて

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