松阪駅「松阪名物黒毛和牛 モー太郎弁当」(1500円)〜「通販駅弁」を楽しもう! 我が家で旅気分!(vol.1「新竹商店」編)
毎日1品、全国各地の名物駅弁を紹介! きょうは松阪駅「松阪名物黒毛和牛 モー太郎弁当」(1500円)です。
【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2020年4月10日)
4月10日は、「駅弁の日」。
駅弁は今年(2020年)で誕生から135年を迎えますが、人との接触が8割制限することが求められ、長距離移動も自粛が求められるなか、過去最大級の試練のときを迎えています。
旅好きなら、自宅に籠ることにストレスを感じている方も、きっと多いと思います。
でも、「駅弁」には、我が家にいながら存分に旅気分が楽しめる、“のぞみ”があります!
「駅弁膝栗毛」は、平成28(2016)年のスタート以来、現地主義で駅弁を紹介していますが、不要不急の外出が許されない間は、自宅から出ることなく、駅弁を紹介してまいります。
早速、私のパソコンでホームページをのぞいたのは、松阪駅弁「新竹商店」のページ。
トップページの右上をよく見ると、駅弁&グッズ「通信販売」のバナーがあります。
じつは駅弁、「通信販売」でも楽しめるんです!
PC・スマホで、通信販売のページを開くと、「新竹商店」自慢の各種駅弁が現れます。
その中から、食べたい駅弁やグッズの「カゴに入れる」をクリック。
「内容確認⇒住所入力⇒注文確認⇒確定」の順で現れる画面に従って進めていけば、あっという間に注文は完了します。
もちろん、電話(0598-21-4350)やFAX(0598-21-5758)でも注文は可能です。
「新竹商店」によると、注文を受け付けると、駅弁の到着日時・支払方法(代引・銀行振込・現金書留)の確認が、メールの返信・電話・FAX等であります。
入金が確認されると、駅弁の発送となるそう。(振込口座等の案内はウェブサイトにあり)
注文からお届けまでは、3日(代引の方は中3日)の余裕をみてほしいと話しています。
なお、webから注文の方には、宅配便の追跡番号も事前に伝えてくれます。
注文から3日、宅配業者さんの手で、我が家に「新竹商店」の駅弁が届きました!
段ボールには、新竹商店オリジナルの「ななめ禁止」シールが貼られているのも特徴。
消費期限は、到着日のみとなりますので、食べきれる程度の注文がお薦めです。
なお、新竹商店の駅弁が通信販売できる範囲は、翌日着が可能な本州・四国・九州が基本。
3月〜10月は、クール便で発送されるため、送料のほかに追加料金が発生します。
段ボールを開封すると、「新竹商店」の新竹浩子社長からのお礼状も!
じつはコレ、社長自ら、通販で駅弁を購入された方・皆さんに書いているのだそう。
また、自社のパンフレットに加え、松阪周辺の観光案内も同封されており、松阪の街並みを思い浮かべながら、新竹商店の駅弁をいただくことが出来るようになっています。
伊勢参りで松阪スルーしていた方、行けるようになったら、きっと立ち寄りたくなるかも!?
今回、通信販売で注文したのは、名物駅弁「松阪名物黒毛和牛 モー太郎弁当」(1500円)。
リアルな牛の顔の容器に入ったインパクトもさることながら、その蓋を開けると、唱歌「ふるさと」の電子メロディーが流れる“世界初のメロディー駅弁”としても有名です。
「駅弁膝栗毛」では以前、製造過程に密着していますが、現在は掛け紙に「松阪ブランド」のロゴが入って、よりバージョンアップした格好です。
クール便で届いた「モー太郎弁当」は、電子レンジで温めていただきます。
容器は電子レンジ対応ですので、牛の顔をしたふたのままレンジに入れても大丈夫ですが、ふたの裏に付いているメロディーセンサーを外すのが大事なところ。
温め時間は、家庭用のレンジで、だいたい1分30秒〜2分といったところです。
同封の中蓋や別紙の案内文もありますので、よく読んでチンしていきましょう。
【おしながき】
- ご飯(三重県産コシヒカリ)
- 国産黒毛和牛のすき焼き 土生姜
- 紅生姜
- 切り干し大根煮 にんじん 椎茸
- しば漬
レンジから出せば、それはもうアツアツ、すき焼きのいい香り!
フワッフワの松阪の黒毛和牛が載っていて、我が家の食卓が松阪になったかのようです。
隠し味の土生姜の効き具合もバッチリで、松阪駅で買っていただいたときと同じ美味しさが、自宅から1歩たり出なくても、味わえてしまいます。
そろそろ巣ごもり&自炊に飽きてきたアナタ、「通販駅弁」は十分にアリですよ!
せっかくなので、昨年(2019年)に自分で撮影したJR紀勢本線を走るキハ85系気動車・特急「南紀」の画像を引っ張り出してきて、旅の思い出に浸りながら「モー太郎弁当」!
ビデオ通話等を使った“オンライン飲み会”が流行る昨今、通信販売の駅弁を使った“オンライン鉄道旅”というのも、面白そうですよね!
この厳しい状況下でも、『駅弁には“のぞみ”も“ひかり”もある!』と感じさせてくれました。
135年の歴史のなかで、かつてない厳しい戦いを強いられている全国の駅弁屋さん。
「新竹商店」も、売り上げがほぼ8割減少という苦境だそうです。
駅弁のほか、地元の病院・冠婚葬祭などで一定の収入を確保しながら戦う駅弁屋さんあり、通信販売に活路を見出す駅弁屋さんあり、駅弁屋さんにはそれぞれの戦い方があります。
ただ、駅弁屋さんの多くは、戦争も乗り越えてきた100年企業ですから、きっとこの苦境を乗り越えるユニークなアイディアを出してくると、私は信じています。
そのなかで、私たちが出来るのは、いろいろな形で戦う皆さんを、自宅で応援すること。
とくに「駅弁の通信販売」は、人と出来るだけ会わずに感染症対策に貢献、物流を動かすことで日本経済と駅弁屋さんを守り、私たちもプチ旅気分が楽しめる“三方よし”の方法。
「駅弁膝栗毛」では、再び自由な移動が可能になるまで、全国の「通販駅弁」を、積極的にご紹介してまいります!
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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