ロックバンド「マリリン・マンソン」のフロントマン、マリリン・マンソンの暴行や虐待を、元交際相手たちが2月1日に告発。翌2日に本人は否定声明を発表しましたが、所属レーベルは早々に契約解除を発表し、上院議員がFBIに捜査を呼びかけるなど波紋が広がっています。
海外SFドラマ「ウエストワールド」などで知られる米女優エヴァン・レイチェル・ウッドは、19歳だった2007年から2010年までマンソンと交際。ファッションやメイクがダークな印象に変化した当時は洗脳状態にあり、19歳年上のマンソンに「服従するよう操られていた」とInstagramに公開した声明で告白しています。
「もう恐れない」と決意を固めたウッドは「新たな犠牲者が出る前に」マンソンを危険人物だと知らしめたかったと告発の意図を説明。ウッド以外にも元アシスタントやアーティストなど記事執筆時点で4人の女性がマンソンを告発する声明を公表。性的暴行や暴力、監禁、食事や睡眠をとらせないといった被害を明かし、一部の女性は現在もPTSDに苦しんでいると訴えています。
これを受け2日にマンソンはInstagramを更新。これまでの言動から世間に浸透しているダークで反体制的なイメージが自身にあることは認めつつも、一連の告発は「事実と異なる」と否定。過去の交際相手との関係は全て合意に基づくもので、愛情あっての関係だったと主張しています。
一方、マンソンの所属レーベル「Loma Vista」は事態を重く見て、マンソンとの契約終了をTwitterで発表。アルバムのプロモーションも中止とし、将来的なプロジェクトも全てキャンセルになると宣言しました。
さらにカリフォルニア州上院議員のスーザン・ルビオは、自分自身もドメスティックバイオレンスを経験した被害者だとして女性たちの告発を捜査するようFBIに依頼。「被害者たちはいつも疑われ、口をつぐむよう脅されます。だから被害者が声を上げたときこそ、私たちは彼らをサポートしなくてはならないのです」と呼びかけています。
ウッドの告発を、同じく交際相手からの虐待を告発した過去がある女優のメリッサ・ブノワ、セルマ・ブレア、ジョシュ・ギャッド、ローズ・マッゴーワン、カット・デニングスらハリウッド俳優らが支持。一方「11年もたっているのにいまさら」「彼女の言うことなんて信じられない」とするマンソンのファンも存在しています。
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