久々に再開した幼なじみの、人間をやめた別の何かへと変わり果てようとしている――。ある2人の男女を描いた漫画「カナコの最果て」が、美しくも少し切ない物語となっていました。本人が望んで“別の何か”になろうとしているとき、その背中を押せるでしょうか。
歩きスマホをしながら陸上選手「安達カナコ」の引退ニュースを見ているのは、彼女の幼なじみ「ハジメ」。上京以来5年間会っていないカナコが一面に報じられている状況をぼうぜんとながめていると、気付いたときには走るトラックの目前に立っていました。死を悟るハジメ。
しかしその瞬間、ハジメはカナコに命を救われます。彼女の時速2000キロ――100メートルを1秒未満で走る、音速を超えた体当たりによって。
久々に再会した2人ですが、カナコのありえない身体能力に頭を抱えるハジメ。何があったのか尋ねても「いっぱい練習したから」、引退した理由も「試合に出ても勝負にならないから」とのんきな様子です。
信じられないものを見てしまったハジメ。帰宅後、中学時代のまだそこまで足が早くなかったころのカナコのことを思い出しながら眠りにつくと、いつの間にか見知らぬ男たちに囲まれていました。男たちいわく、カナコは人間ではなくなり人権を放棄したため始末する必要があり、その始末を遂行する自分たちは“正義のヒーロー”であると名乗ります。
長らくあっていないから居場所は分からないとうそをつきその場をやり過ごしたハジメですが、その晩家にカナコが訪れてきます。事情を察している様子のカナコですが、突然上着を脱ぎだします。焦るハジメですが、そこには……。
夜道を歩く2人。カナコは体が人間ではない何かに変異し始めているものの、誰よりも速くなる夢がかなったことを喜んでいました。そんなカナコに、危ない連中にも追われているのに本当にそれで良いのか、声を上げて心配するハジメ。
その瞬間、鳴り響く銃声。頭から血を流し倒れるカナコ。ハジメの視線の先に写ったのは、“正義のヒーロー”でした。カナコは死んでしまったのか、その最後はぜひ漫画を読んでみてください。
この漫画を公開したのは、芥田ぺきみさん(@Pekimi_act)です。
作品提供:芥田ぺきみさん(@Pekimi_act)
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