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働きながら休暇とるってどういうことだろう いきなり出てきた流行語「ワーケーション」って一体何だ?(2/4 ページ)

「また変なカタカナ言葉が出てきたぞ……」いきなり出てきたように思える言葉「ワーケーション」って一体何なのでしょう。ちょっとした誤解を解消し、「あぁ、そういうことなのね」と思えるよう、観光分野にも詳しい乗り鉄・書き鉄の筆者が解説します。

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テレワークは「働き方」改革、会社以外でもあたり前に働ける場所・選択肢が増えた

 では、流行語大賞のノミネートで一緒になっていた「テレワーク」とは何でしょう。テレワークとは、ICT(情報通信技術)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のこと(日本テレワーク協会より)です。在宅勤務もモバイルワークも含みます。

 在宅勤務を取り入れようと呼び掛けられていますが、私のようなフリーランスライターはもともと在宅勤務ですから、通勤しません。だからコロナ禍においても生活スタイルはほとんど変わりませんでした。でもテレワークの普及により、ちょっとだけ恩恵を受けています。

 まず、街に個人で利用できるコワーキングスペースが増えました。専門店のほか、Wi-Fi通信環境などを備えてビジネスユースに対応したカラオケ店、座席に電源コンセントを設置したファミリーレストランや喫茶店などの店舗が増えました。複数の打ち合わせのために外出して、次のアポイントメントまで時間が空いたときに、これらの場所で仕事を進められます。

ワーケーション 在宅勤務 新しい働き方
JR東日本の駅ナカシェア個室サービス「STATION WORK」(画像:JR東日本)

 もっとも、私は以前から都心でも旅先でもネットカフェを利用していました。料金も時間単位なので、喫茶店で粘るときのように気を使わなくて済みます。フリードリンク制ですし、気分転換にマンガも読めます。もちろんWi-Fi対応で仕事もできます。

 鉄道観点では、JR東日本の駅ナカシェア個室サービス「STATION WORK」(関連記事)を主要駅でよく見かけるようになりました。同じIDで駅周辺ホテル(ホテルメッツやプリンスホテルなど)の部屋を利用できるデイユース型も登場し、2021年3月までに100箇所、2023年度に1000箇所規模まで拡大する計画です。

 同様の駅ナカワークスペースは東京メトロも富士ゼロックスの「CocoDesk」と連携して拡充しています(関連記事)。駅は移動の拠点で、「カラオケボックスやネットカフェじゃ経費精算できない/しにくい」こともありますから、リモートワーカーには利用しやすくうれしいでしょうね。

 また、いざ在宅勤務してみると「家には、仕事に集中できる場所がない」ことに気が付いて困った人も多かったはずです。そこで急拡大しているビジネス形態がシェアオフィス/レンタルオフィス。会社が契約し、社員が利用できるようにします。法人契約が必要な事業者が多いようで、私には利用機会がありません。しかし、リモートワーカーがシェアオフィスを使ってくれると、私が愛用するネットカフェが満室になりにくい。間接的に助かります。サービスの選択肢は多いほど良いですね。

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「CocoDesk」ボックス内の様子(写真:大泉勝彦) CocoDeskも東京メトロの駅ナカや駅直結のオフィスビルなどで設置場所を増やしている

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