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孤独な少年が聖剣を引き抜いて勇者になるも…… 漫画「選ばれし者」の皮肉な結末が切ない(1/2 ページ)

女神が少年を選んだ理由とは。

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 聖剣に選ばれて勇者となった少年の運命は? 漫画「選ばれし者」が、苦いながらも考えさせられる、複雑な味わいです。


アイキャッチ 選ばれるということは、栄誉でもあり重圧でもある

 どんな力持ちも剣士も、高貴な者も引き抜けない「女神の剣」――この聖剣を、天涯孤独の少年が引き抜いたのが物語の始まり。彼は周囲の期待を背負い、女神に選ばれし勇者として魔王退治を目指します。


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 少年は精進して魔王を倒すものの、残念ながら相討ちに。女神はなぜ自分を選んだのか、疑問を抱えたまま亡くなりました。

 一方、国元では訪れた平和を祝う歓喜の声が上がっていました。勇者をいたむ声もありますが、誰もその名を知りません。いつしか彼の死は「仕方のない犠牲」として、人々の中で漠然と処理されていきました。


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 これこそ、孤独な少年を選んだ女神の狙いだったのでしょう。世界は“誰も悲しむことなく”平和になったのですから。「なんて合理的な判断、なんて残酷な判断」――少年があの世でため息をついたようなモノローグで、漫画は幕を閉じました。

 作者のキタイシ マサ(@kitaishi_masa16)さんは、Twitterで多くの4コマ漫画を公開。純粋なギャグもあれば毒気もある、多彩な作風が魅力的です。

作品提供:キタイシ マサ(@kitaishi_masa16)さん


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