エコだよそれは！ バンダイが「ガンプラリサイクルプロジェクト」始動 ガンプラのごみがガンプラに生まれ変わる

実現すれば世界初の「プラモデルのケミカルリサイクル」に。

[沓澤真二，ねとらぼ]

　バンダイグループが「ガンプラリサイクルプロジェクト」を開始しました。組み立て後に残るランナーを消費者から回収し、新たな原料やエネルギーとして再生する試みです。

ランナーと廃プラを新たなガンプラや電力へ

　ランナーは、直営のアミューズメント施設に設置した専用ボックスで回収。現在は川崎と大阪日本橋のnamcoなど一部店舗で実施し、将来的には約190カ所に拡大するとのことです。

　集められたランナーは、生産工程で排出されるプラスチックと合わせて、「ケミカルリサイクル」の実証実験に使用されます。これはガンプラに用いられたポリスチレンを熱分解し、その原料であるスチレンモノマーに戻す最新技術。再生後の強度や色の再現性に課題があった既存技術「マテリアルリサイクル」と異なり、使用済みのプラスチックを新品に再生できるメリットがあります。

　資材はマテリアルリサイクルによる「エコプラ」にも使用。ほかにも、燃やした熱で発電し生産工場へ供給する「サーマルリサイクル」にも活用されます。

プロジェクトの全体図