子育てをしていたり、子どもと関わる仕事をしていたりすると、子どもから嫌な態度を取られることもあります。子どもだって人を傷つけることを言ってしまうことはあるし、大人だって傷つくことはある。そんなときに心がけたいことを描いた漫画が参考になります。作者は学童保育で働くきしもとたかひろ(@1kani1dai)さん。
子どもと関わる中で「気持ち悪い」など冷たい態度を取られたり、失礼なことを言われることもあるきしもとさん。そんなとき、「じゃあ、もういい」と距離を置いたり、しつけの名のもとに怒ったりしそうになるのは、自分が拒否されたことや冷たい言葉に傷ついているからなのだと分析しています。
そういう場合は、まずは自分が傷ついていることを認識し、何に傷ついたかをさらに分析していきます。例えば、子どもに「気持ち悪い」と言われたときの状況や子どもの言動を思い出していきます。すると、そのときのノリやタイミングなどについて拒否されていたのであって、自分自身の人格が否定されているわけではないと気付きます。そのことが分かれば、傷つかないのだといいます。
その上できしもとさんは、言われて嫌だった言葉や傷ついたことについては「傷ついた」という事実を子どもにきちんと伝えます。ただし、自分が言われた場合ではなく、「誰かが言われている場面を見たとき」は、その言い方は良くないとはっきり伝えるのだといいます。
同時に、その子がいつも冷たい態度を取るわけではないこと、その子のいいところも知っておくことが大切だとしています。それでも理不尽に怒ってしまったときには素直に謝って、やってしまったことを引きずらず、諦めないで向き合い続けていくことを心がけていると記しています。
育児や保育中、子どもが嫌な態度をしたとき、つい感情的になってしまうことはあると思います。そんなとき、傷ついてしまった心を怒りにしてぶつけず、立ち止まって分析してみることで、瞬間的な感情の動きは減っていくのではないでしょうか。
読者からは「冷静に分析、反省できるところに好感を持ちました」「傷ついてることに気づく。これって大人は忘れがちかも」「なんか、安心したり、そうそう!と思ったり、じんとしたり」など気づきがあったというコメントが寄せられています。
きしもとたかひろ(@1kani1dai)さんは、grapeで子育てに関する気づきなどについてのコラム「大人になってもできないことだらけです。」を連載しています。
作品提供:きしもとたかひろ(@1kani1dai)さん
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