「USB 3.0機器はゆっくり差すと2.0、素早く差すと3.0として認識される」って本当? →メーカー「本当です」
USB 3.0ってけっこう力業な設計だったんだな……。
外付けストレージなどのUSB 3.0(以降)対応機器は、コネクター(Type-A)をゆっくり差すと接続先にUSB 2.0機器と認識され、素早く差すとUSB 3.0と認識される――。デジタル機器の意外とアナログな仕様が、「マジか」とTwitterで話題です。編集部がPC周辺機器メーカーのバッファローに確認したところ、事実との回答がありました。……そう、マジなんです。
話題のきっかけは、漫画家のボーン(@bourne_goal)さん。バッファロー製のUSB3.2 Gen1対応外付けSSDを購入し、PlayStation 4に接続してフォーマットを試みたものの、エラーが出て困っていました。
ネットを検索したところ、「USB端子にゆっくり刺すとUSB 2.0として認識されます。素早く刺せばUSB 3.0として認識されてフォーマットできますよ」との対処法がヒット。そんなわけが……と思いつつ、試しに素早く差してみたところ、正常に認識されフォーマットできたというのです。
この不具合のようにも聞こえるエピソードは広く拡散され、「なぜそんなことに」「昭和の家電みたい」「『テレビをたたいて直す』『ファミコンのカセットをフーフー』に通ずるものがある」などと笑いを呼びました。その一方で「不具合の類ではなく、USB 3.0の正式な仕様」とするリプライも多数。編集部がバッファローに問い合わせたところ、事実と確認されました。
というのも、そもそもUSB 3.0のType-Aコネクターは、互換性を保てるよう、USB 2.0コネクターの根元に3.0用の端子(ピン)を追加したもの。このため、接続先に奥まで差し込んで初めて、接続先のPC等にUSB 3.0デバイスだと認識されます。
しかしゆっくり差した場合、根元まで入る前に、接続先の機器は先端のUSB 2.0互換端子部分で状態を判断。接続されたのはUSB 2.0デバイスだと認識してしまうわけです。
なんともアナログな話ではありますが、それだけに理解しやすいこの事実。「USB 3.0対応なのにどうも転送速度が遅い」なんてことがあったら、試してみる価値はあるでしょう。素早く差し直し。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- USB-CコネクタをUSB-Aに差してはダメ ショート発生でPCが壊れる場合も 注意喚起の投稿に反響
差す前に形を確かめましょう。 - 2019年に販売終了していた「nasne(ナスネ)」、バッファローから復活決定! 「諦めてた」「ありがとう!」と喜びの声
nasneユーザーには超朗報! - D端子の「D」はデジタルの「D」ではなく、まさかの由来
Dの意思を継ぐ者。 - 便利すぎて時間がとける検索コマンド ツイッタラー向け完全保存版「Twitter検索で便利なキーワードまとめ」
エゴサにも便利。 - 「オニオン増減量は無料」「ナゲットには4種類の名前がある」 父と息子が語る“マクドナルドのトリビア”が思わず人に話したくなる
ちょっとマクドナルド行ってくる。 - 「釜の中の3合の線って米用じゃなくて水用だったんすね…」 炊飯器の使い方を知らなかった一人暮らし初心者が話題に
「ほかほかご飯が生き埋めになってしまった」と話題に……。 - 「こわい」「知りたくなかった」 ほたてのびらびらの黒点は全部“目”……衝撃の事実にTwitter民戦慄
全部目……。