「感想としてはね、二度とかかりたくない」――新型コロナに感染し入院が伝えられていたプロゲーマーの梅原大吾選手が5月22日に退院を報告。呼吸困難な状態で39度の高熱が10日以上続いたという“地獄”の入院生活について、復帰後初の配信で語りました。
梅原さんは、配信チャンネル「DaigoTheBeasTV」で、自分の症状が重症の次に重い「中等症」だったと説明。新型コロナについて、「(中等症である)俺より上があるんだなと思ったときに、これはやっぱ死ぬなと思った」と、病状の過酷さを振り返っています。
梅原さんが体調に異変を覚えたのは5月5日。最初は風邪だと思ったそうですが、38度あった熱は翌日には人生初の39度台に。その後PCR検査で陽性と出たためホテル療養を開始したところ、検査で酸素濃度の低下が発覚します。
酸素濃度の正常値は99%〜96%といわれていますが、この時点で梅原さんの数値は94〜95程度。深呼吸をすれば97%にまで回復するし、息苦しさも無かったことから、当初は入院に難色を示したそうですが、悪化してからでは遅いということで、深夜に救急車で病院へと移動することに。
夜中の25時に搬送され、採血などを終えて入眠できたのは27時ごろ。それまで呼吸器系の自覚症状はなかったそうですが、次に起きたときにはまさかの呼吸困難に。呼吸の補助を受けてなんとか難を逃れたものの、いきなり酸素濃度が90%を切っており、入院1日目から病院に来てよかったと「洗礼」を浴びたといいます。
この後も「入院できてなかったら下手してたら死んでた」という言葉の通り、「上体を起こすだけで息があがり、呼吸を整えるために数十秒かかる」「ワンチャン死ぬみたいな咳をトイレ行くたびにする」「(高熱が続いたため)目をつぶると現実と妄想の世界が混ざっていく」など、壮絶としか言いようがない体験の数々を明かしました。
現在も少し歩いただけで疲労を感じるなど、まだ本調子ではないとのことで、「ほんとに恐ろしかった。皆さんも気をつけてください」「ただの風邪じゃねーぞこれ」「誰だよ風邪って言ったやつ!」と視聴者に語りかけた梅原さん。コメント欄では「ほんとおかえり」「死ななくてマジよかったです」「そういう病気じゃねーから!」と梅原さんの帰りを祝福するコメントで溢れました。
梅原さんは5月19日に40歳の誕生日を迎えたばかり。闘病中に迎えた誕生日には、世界中のファンや関係者からお祝いや激励のメッセージが寄せられていました。
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