夜中に子どもが体調不良になって困っていたところ、「#8000番」(こども医療でんわ相談)に相談して助かった――。漫画家のカワグチマサミ(@kawaguchi_game)さんが体験談を漫画化し、「大事に至らなくて良かった」「参考になる」と話題を呼んでいます。
こども医療でんわ相談は、休日や夜間の子どもの症状にどのように対処したらいいか判断に迷ったときに、小児科の医師や看護師に電話で相談できる仕組み。全国同一の短縮番号#8000から、居住地域の相談窓口へ転送され、適切な対処法や対応してもらえる病院等のアドバイスを受けられます。実施時間帯は都道府県により異なりますが、19時から翌朝8時まで受け付ける地域が多いようです(詳細は厚生労働省のページへ)。
作者の息子、ソウさん(8歳)に異変が起きたのは土曜日の夜。それまでは親が寝かしつけに苦労するほど元気に遊んでいました。
ところが、眠ってから30分と経たないうちに、寝室からうなされる声が。様子を見にいくと、ソウさんは大量の汗をかいていて、急に嘔吐して全身の力が抜けた状態になってしまいました。
息子に何が起きているのか、救急車を呼ぶべきなのか――夫婦で悩んでいるうちに、カワグチさんはかかりつけの医師から教えてもらった#8000番のことを思い出します。
さっそく電話で相談したところ、先方はソウさんの状態を詳しく聞き、「呼びかけても意識がなかったり、けいれんをしている状況でしたら救急車を」と対応してくれました。そこまでの事態ではなかったため、カワグチさんは教えてもらった近所の救急病院で診てもらうことに。
点滴を受けて安静にし、検査をすること1時間。不調の原因は疲労の蓄積らしく、「軽い脱水症状はあるが、問題はない」と診断されました。子どもが自分で疲れていると気付かぬまま、急に具合が悪くなるケースは珍しくないのだそうです。
大事をとって一晩入院したソウさんは、元気になって帰ってきました。カワグチさんは当たり前のことが当たり前に感じられる幸せに気付きながら、医療関係者への感謝で漫画を締めくくっています。
カワグチさんは最後に、あらためて#8000番の情報を紹介。対応時間外や電話がつながらないときのために、日本小児科学会のサイト「こどもの救急」も勧めています。ちなみに大人の場合は、地域にもよりますが「#7119番」(救急安心センター事業)が利用できます(関連記事)。
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