「自動販売機や24時間営業が成立する」「交番に警察官がいる」「公共交通機関で居眠りしても持ち物を盗まれない」というのは、世界から見て日本の治安が非常に良い証左としてよく語られます。なかでも「落とし物や忘れ物が見つかる」というのは、諸外国から見ると本当に驚くことなのだとか。
今回ご紹介する作品は、財布を落としたことから奇妙な出来事に巻き込まれてしまう、ある家族の物語です。
ある一家が外へ遊びに行った後のお話。父親が出先で財布を無くしてしまい、お出掛けが台無しになってしまいました。揶揄(やゆ)する母親、申し訳ないと肩を落とす父親、それを励ます息子……そんな家族の会話を遮るように、玄関のドアがノックされます。
ドアの向こうに立っていたのは警察官でした。「八王子東警察署のハットリ」を名乗る警察官は、父親が無くした財布を差し出します。なんでも財布に入っていた免許証から住所を確認、パトロールのついでに届けに来たのだとか。
財布が戻ってきたことに感動した父親は、喜びの声とともにハットリを褒めたたえます。それを受けたハットリは異常なまでに感激、顔をくしゃくしゃにしつつ「もっとあなたの期待に応えられるよう、あなたのお役に立てるよう努力します」と、感極まった様子で宣言するのでした。
それからというもの、父親はハットリに付きまとわれるようになりました。はっきりと「あの警官は何度も現れた」と認識されるほど、まるで父親を監視するかのように……。
ハットリはなぜ父親を付け回すのか、そもそも警察官としての職務はどうしているのか。この後に分かる衝撃の事実とは。気になる展開と結末は、漫画を読み勧めてお確かめください。
作者は漫画家の的野アンジ(@matonotoma)さん。この作品はマンガサイト「サンデーうぇぶり」にて連載中のオムニバスホラー漫画『僕が死ぬだけの百物語』の一編で、同作品の単行本第一巻が発売中です。
作品提供:的野アンジ(@matonotoma)さん
記事:たけしな竜美(@t23_tksn)
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