あるスーパーの果物売場に並んでいた「社員マスカット」のPOPが、「すごい誤字」「なぜラミネート加工時に気付かなかったんだ」などと話題を呼んで……いたのですが、実はお店のミスではなく正しい表記だったと、あとから分かりました。マジかよ。
事の起こりは、秋田県由利本荘市の菓子屋・パン屋・餅屋組合のTwitter。地元のスーパー「グランマート」で見つけた社員マスカットをツイートで紹介したところ広く拡散され、「社員を大量にカット?」「なんとなく光属性から闇属性に変わった感」「“おつとめ品”なんですね」など、誤字をいじる大喜利めいたリプライがスレッドをにぎわせました。
ところがこの「社員」、「シャイン」の誤変換ではありませんでした。投稿主が購入した商品のラベルから生産者のあぐり大内を追ったところ、公式サイトでも確かに「社員マスカット」と併記されていたのです。
あぐり大内は、秋田の建設会社「菊地建設」の関連会社。グループの連携を生かして作業場やビニールハウスを構築し、米や野菜、果物の生産を手がけています。
編集部が話を聞いたところ、「社員マスカット」のネーミングは2020年に初めて店頭販売を実施した際、説明文にノリで書いたのが始まり。それが買取先に好評だったため、2年目の今回は前面に押し出したのだそうです。
Twitterで話題になった件については、あまりの反響に戸惑っている様子。社員マスカットについては、「ハウスでの根圏栽培方法なので、農薬はほとんど使用しておりません。秋田県の特別栽培農産物認証を昨年と今年いただいております。糖度は十分のってますし、鳥や風などの事前被害がない分きれいです」と、品質への自信を語っています。
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