ENECHANGEは11月1日、月9800円から設置できる法人向けの月額課金制EV充電ステーション提供サービス「エネチェンジEV充電サービス」を開始しました。
エネチェンジEV充電サービスは、主に駐車場運営や駐車スペースを持つ商業施設などのオーナー/管理者に向けて展開するサービスです。初期費0円、固定の月額利用料でEV充電ステーションを設置し、自社サービスの1つとして提供できる月額課金型サービスとしたことを売りにします。
利用料は7年契約で1基月9800円から。利用料金に機器費、工事費、通信費なども含み、設置した充電器での売り上げはオーナーに一部還元。設置機器はクレジットカード決済に対応します。
EV普及の壁の1つが「電欠の心配」。EVの外部充電設備は高速道路のPA/SA、大型商業施設、自動車販売店などに設置場面は増えています。ガソリンスタンドにEV急速充電設備を設ける動きも加速しています(関連記事)。
政府は2035年までに乗用車の国内新車販売を100%電動化するとともに、15万基の外部EV充電設備を整備し、遅くとも2030年までに「ガソリン車並みの利便性」を実現する目標を掲げています。
しかし、富士経済の調査によると、2021年6月時点の国内の公共用・商用・職場業務用EV充電器設置数は約3万5000基(普通充電器2万7600基、急速充電器7835基、公共・商用・職場用の合算/富士経済「日本、中国、米国など主要16ヵ国のEV・PHV 向け充電インフラ普及動向調査(2021年6月29日)」より)程度にとどまります。EV普及とともに、充電インフラの整備拡充も急務です。
既存の商業施設や飲食店の駐車場、コインパーキングなどへの拡充のほか、マンション駐車場や別途借りる月極駐車場などに置かれるシーンも想定。EV充電設備の数、そして「場所」の拡充に期待です。
(大泉勝彦)
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ゲーム機のような異形ハンドルも近未来感でワクワク〜。