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JR各社が導入 「みどりの窓口」に代わる近い将来の話せる窓口「アシストマルス」とは(2/2 ページ)

廃止が進む「みどりの窓口」ですが、代わりに……。「QR乗車票」にも期待です。

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トマム駅に導入「QR乗車票」、今後のローカル線旅の利便性向上に期待

 「QR乗車票」のシステムも“乗り”の人や遠地旅行ファンの人は少し注目です。こちらは「トマムQR」のシステムです。

JRシステム QR乗車票
トマム駅に導入された「QR乗車票」による精算操作を体験。タッチパネル部分は新大阪駅や博多駅で実証実験を実施していた「タッチレス指定席券売機」(関連記事)仕様

 QR乗車票は、券売機の設置されていない無人駅から乗車するときもスムーズに精算できるようにするシステムです。鉄道事業者としても、高額な新たな機器を導入することなく、乗客の利便性向上+駅係員・車掌の負担を軽減する自動精算サービスとしての導入が期待されます。

JRシステム QR乗車票
「QR乗車票」のイメージ

 利用は客(自分)のスマートフォンで。乗車時に自身のスマホで専用サイトへアクセスし、行き先や人数を入力すると画面にQRコード付きの「QR乗車駅証明書」が表示されます。車内改札では車掌に画面の掲示で、降車時はQRコードの画面を改札内の券売機にかざすことで清算が完了。発券された出場きっぷを改札口に入れれば出場できます。

 QR乗車票は、2021年1月に石勝線のトマム駅(北海道占冠村)に先行して導入し、札幌駅、新千歳空港駅、南千歳駅で使えるようにしました。トマム駅は外国人観光客の利用が多いスキーリゾートの最寄り駅。車内や窓口での顧客・外国語対応に大きな課題、負担があったことから導入されました。

 普段は利用客少なめの無人駅/券売機なし・IC非対応の駅、でも一時的に、ある期間だけ需要が爆増することがある。こんな路線や駅は石狩線やトマム駅以外にも多くあることでしょう。ローカル線でのこのQR乗車票の仕組み、今後増えていくと客も分かりやすく楽になりそうです。

(続く)

大泉勝彦



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