「きょうはもう働きたくないでござる」──。駅の券売機が、“ながーーーーーーい”紙を愚痴のように吐き出した現場が目撃されました。
紙には大量の「!」マークを始めとする謎の呪文も印字されています。目撃者が「券売機が独り言のように愚痴をこぼしていた。相当不満が溜まってるみたい。おつかれさま」とTwitterに写真を投稿し、話題となりました。本当にお疲れだったのかJRに聞いてみました。
目撃されたのは2018年6月10日の夜10時過ぎ。目撃者のときざきわたるさんが千葉県の津田沼駅、総武線快速下り方面のホームを歩いていたところ、グリーン券の券売機(※)から超長い紙が吐き出されているのを発見しました。
※:JR東日本の一部路線・車両には快適な通勤や長距離移動の客に向けた「普通列車グリーン車」があります。ホームの券売機や車内でグリーン券を別途購入すると、より快適なグリーン車の席を利用できます。料金は休日50キロまで570円から(目的地までの距離、曜日、事前購入/車内購入で料金が異なります)。今回の横須賀・総武本線のほか、東海道線、宇都宮線、高崎線、湘南新宿ライン、上野東京ライン、常磐線にあります。
ときざきさんはそのときの様子を「人けのないホームにレシートが風にひらひら揺らいでいて哀愁を感じました。近寄って見てみると謎の文字列だらけ。きっと、人がいないと油断して普段溜めている愚痴があふれ出ちゃったんだなと思いました」と振り返ります。
一体どうしちゃったのでしょう。本当に疲れていたのでしょうか。働きたくなかったのでしょうか。総武本線を管轄する東日本旅客鉄道(JR東日本)千葉支社に聞いたところ、この現象は券売機の不具合によるものでした。「この不具合により発券ができなかったお客さまには大変ご迷惑をおかけしました」。
しかしかなり珍しい不具合だっただそうで、原因は調査中です。6月13日現在、既にこの券売機の修理は完了し、復旧しています。
目撃されたのが「ふぅ、休みはもう終わりか」と憂鬱になりがちな日曜日の夜だったこともあり、Twitter上には「月曜日から働きたくないのだろうな」「365日休みなしですもんね」「たまには休みたいと訴えてるみたい」などと共感の声が寄せられました。「券売機に日頃の感謝を述べたい」という声にもなんだか涙。みんなの券売機愛と感謝があふれた一幕となりました。
画像提供:ときざきわたる(@tokizaki)さん
(高橋ホイコ)
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