キャラクターの反応に合わせて効果音やBGMを入れることで、さまざまな雰囲気を演出する手法を解説してくれる動画が分かりやすいと反響を呼んでいます。
動画では、謎の男が音を使った鉄板の演出を解説。例えば、「え? て言った直後にピアノの音がするやつ」は、登場人物が「え?」と驚いた反応をした直後に、奇麗なピアノの音が流れます。キャラクターの驚きなどを増強する演出です。
微妙に調性から外れた、低い「ブーン」というピアノ音をうっすら鳴らすと、ストーリーが予期せぬ展開に転がるような不吉な展開の予感を刺激してきます。楽器だけでなく、蛇口から流れ続ける水の音や、沸騰したヤカンなど、日用品を使った音で違和感を表現できることも教えてくれます。
1つ1つの演出は数秒間ですが、長編映画のワンシーンのような迫力があります。また、演出を使用するシーンを限定しない説明の仕方なので、汎用性がとても高く、クリエイターにも役立ちそうな内容です。
投稿者のKK(@_kk1_)さんの動画には、演劇部で顧問をする先生からの「日曜の朝からちゃんと正座して観てほしい動画です」と推奨する声や「これこれ!こういうの待ってた!と思いながら何度もリピートして魅入ってしまった」との絶賛などが寄せられています。Twitterでの総再生回数は221万回を突破しています。
動画自体に織り込まれたストーリーも同時に進行していき、中盤からは、男が音の演出について説明する理由はすべてこの目的のためだったのではと思える展開に。物語としての面白さも体験できます。KKさんは他にも自身で作成したBGMや、カメラワークの基本となるイマジナリーラインについて楽しく学べる動画などを公開していて、見ているだけで音や映像への興味が膨らみます。
画像提供:KK(@_kk1_)さん
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