「イル・ディーヴォ」カルロス・マリンが53歳で急逝 東日本大震災復興に尽力「いつも日本の人々のことを考えている」(1/2 ページ)
世界中のファンから悲しみの声が寄せられています。
多国籍ボーカルグループ「イル・ディーヴォ」メンバーでバリトン歌手のカルロス・マリンが現地時間12月19日、53歳で急逝したことが明らかになりました。先んじて16日にグループ公式Twitterを通じ入院が公表され多くのファンが回復を願っていましたが、突然の訃報を受け世界中で悲しみの声が広がっています。
グループ所属レーベルのソニー・ミュージックエンタテイメントは公式サイト(日本版)を更新。カルロスの急逝を伝えるとともに、「日本をこよなく愛したカルロスとの再会が叶わず、残念でなりません」とコメントしています。
また、グループの公式Twitterも更新され、「悲しい知らせを伝えなければならない。パートナーであり友人でもあったカルロスがこの世を去ってしまった。17年もの間、カルロスとともに素晴らしい旅をしてきたことを思うと本当に残念でならない」「どうか安らかに眠ってほしい」とメンバーのデイヴィッド・ミラー、セバスチャン・イザンバール、ウルス・ブーラーからのお悔やみの言葉が、カルロスの写真とともにつづられました。
生前、グループの一員としてだけでなく、個人的にも多くの来日歴があったカルロス。2013年にはNHK東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」を英語で歌唱するなど、被災地の復興にアーティストとして貢献していました。さらに、2021年3月11日には震災発生から10年に寄せてのメッセージを公開し、「いつも日本のことを考えています」「日本で起きたことは、自分の身に起きたかのように感じています」と被災者への思いをつづりながら、「みなさんに会えることを私はとても楽しみにしています」と次の来日に向けての前向きなコメントを残していました。
カルロスの訃報を受け、世界中のファンから「胸が痛い」「昨日車の中で彼の歌を聴いていた矢先に…」「彼には類まれな才能があったと思う。安らかに」と悲しみのコメントが続々。日本のファンからも「コンサートによく足を運んだなぁ」「信じられない。茫然としている」「また聴きにいけると思ってたのに」と驚きと追悼の声が寄せられています。
「イル・ディーヴォ」はスペイン出身のカルロス、アメリカ出身のデイヴィッド、フランス出身のセバスチャン、スイス出身のウルスの4人から成る多国籍ボーカルグループとして2003年に結成。2004年にファーストアルバムを発表し、2021年7月には米ソウル・レーベルの権威「モータウンレコーズ」のヒットソングをカバーした10枚目のスタジオアルバムを発売しています。これまでに世界各地でツアーを敢行しており、来日公演も多く2018年には日本武道館公演を含め全国各地をまわるツアーを行っていました。
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