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500円の一人用おせち「こせち」はなぜ生まれたか 開発の経緯をくら寿司に聞いてみた(1/2 ページ)

500円のおせちのこだわりは。

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 「独り身でも食べれるおせちいいね」「お正月はもうこれでええんじゃないか」――くら寿司が「新春・初売り」フェアとして販売した1人用の小さなおせち「こせち」が、Twitterで話題になりました。実際に注文した多くの人が画像をSNSに投稿しています。

 「こせち」の内容は、エビスかぼちゃ含め煮、焼き海老、寿高野豆腐、椎茸含め煮、かまぼこ(紅)、かまぼこ(白)の盛り付けで回転ずしの皿に収まるサイズ。2021年12月27日から2022年1月6日までの間、全国のくら寿司で店内限定メニューとして500円で販売されました。

 話題を呼んだ「こせち」はどのような経緯で開発されたのか? お客さんの反応は? くら寿司に聞いてみました。

―― こせちが生まれた経緯は?

くら寿司 外食の個食化が進む中、最近はお一人でご来店のお客様も多く、そういった方にもおせち料理を提供することはできないかと考えました。最近は取り分け不要で気軽に楽しめる「ひとり用おせち」の人気が高まっています。リーズナブルな価格でお正月気分を味わっていただこうとお皿に載るサイズの小さなおせちというコンセプトにたどり着きました。

―― 開発にあたってこだわった部分は?

くら寿司 味わいはもちろんのこと特にこだわったのは見栄えです。回転寿司のお皿のサイズで華やかな印象になるように彩りなどが鮮やかになる食材を厳選しました。“腰が曲がるまで長生きするように”という長寿の願いが込められた「焼き海老」や、えびす南瓜の甘さを生かし、出汁をきかせてほっくりとやわらかく炊き上げた「エビスかぼちゃ含め煮」、肉厚の原木椎茸からじっくりと時間をかけて旨味を抽出し、薄味で柔らかく炊き上げた「椎茸含め煮」、年始を彩る「紅白のかまぼこ」などを使用しました。

―― 売れ行きや購入者の反応はどうでしたか?

くら寿司 全国の495店舗で店内限定のメニューとして提供しましたが、早めの時間に各店舗で用意した分がすぐに売り切れとなり、大変好評をいただきました。タッチパネルでご注文いただいた後、レーンに「こせち」が登場すると珍しさで驚かれる方も多く、大変楽しんでいただけました。


 「新春・初売り」フェアの期間中、2022年の干支である虎やお正月飾りの定番でもある鏡餅をモチーフにした「お正月和菓子」なども好評だったということです。

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