タキシード姿の新郎、上がスーツで下がパジャマの人、仕事の休憩中にスマホを開いた人……その共通点は? 「人生あるある」な失敗に寄り添う動画があたたかい
落ち込んでしまった記憶もいつか、せっけんの泡のように流れていきます。
タキシード姿の男性が「やっちまった……」とつぶやくシーンで始まるこちらの動画。くすっと笑えるコミカルなストーリーですが、最後のメッセージに心がじ〜んとあたたまります。
泣きそうにも見える表情で「やっちまった……」とつぶやいた男性はその直後、見知らぬ空間へ、まるで落ちるようにワープしてしまいます。
落ちてきた男性の顔を覗き込み、「大丈夫すか?」と話しかけてきた別の男性。「あの、ここって……?」と話しかけると「あ、初めて? まぁまぁまぁ」「落ち着いて」と笑顔で返してくれましたが、その服装はどう見ても“上がスーツで下がパジャマ”。ちぐはぐな格好の男性は、どうやらこの空間について何か知っているようです。
そこ、危ないですよ――パジャマを履いた男性がそう言った直後、今度は別の女性が落ちてきます。
その女性も“落ちてくる”ことに慣れているようで、パジャマを履いた男性とは「今月2度目ですから」と笑い合っています。2人はどうやら、この空間の常連のようですが……?
タキシード姿の男性を見た女性は、気まずそうに「その格好は……逃げられた?」とたずねます。
男性は「違いますよ!」と強く返した後、うつむいて「じゃなくて、スピーチで……」と続けます。場面は、冒頭で登場した結婚式場へ。新郎挨拶のスピーチという大事な場面で頭が真っ白になり、言葉が出てこなくなってしまった男性は――気がついたらこの空間に落ちてきていたのでした。
その話を聞いた2人は、うなずきながら「あるあるですねぇ」と納得の表情。まだ状況がつかめていないタキシード姿の男性に対し、2人はそれぞれこの空間へ落ちてきたいきさつを話し出します。
在宅勤務のリモート会議で居眠りをしていた男性は、突然名前を呼ばれて思わず立ち上がってしまったところ、下に履いていたパジャマがばっちりカメラに映ってしまったとのこと。
女性が「私はこれで」と取り出したのはスマートフォン。仕事の休憩に入ってメッセージアプリを開いたところ、さっき彼氏に送ったつもりのラブラブメッセージを、会社のグループに誤爆していたのを発見……そして2人とも同じように、この空間へストンと落ちてきたというのです。
「あなたも思ったでしょう?」「穴があったら入りたい、って!」――そう、この空間はまさにその「穴」だったのです。
三人がそう話している間にも、さらに別の人が落ちてきます。たしかに人間に失敗はつきもの、毎日どこかで「やっちまった……」な失敗をしている人はたくさんいます。
メッセージアプリで誤爆してしまった女性と、下だけパジャマの男性は、もうすっかり気持ちを切り替えた様子。笑顔で去っていこうとする2人を、タキシード姿の男性は「ちょっと待って」「まだ僕、立ち直れそうにないです」と引き留めます。
「あんまり深く考えないことですね〜」
「他人はそんなに気にしてないってこともありますから〜!」
去り際の2人の言葉を思い出し、胸ポケットからスピーチの原稿を取り出す男性。何度も書き直した跡が残る手書きのメモには、家族や周囲の人々への感謝、パートナーとなる女性への思いがたくさん詰まっているように見えます。
自分の中のあたたかい気持ちを思い出した男性は、スピーチの原稿をふたたび胸ポケットにしまい、吹っ切れたような表情で元の世界へ戻るひもへ手を伸ばすのでした。
そして男性が到着したのは、自宅のお風呂。ドア越しにかけられる「おつかれさま」という言葉に笑顔を浮かべて、最後はせっけんで体をすっきり洗い流します。「大丈夫、いつかきっと笑い話さ。」のメッセージとともに、流れていくせっけんの泡を見ていると、観ているこちらも励まされるような気持ちになります。
この動画は、『牛乳石鹸』を販売する牛乳石鹸共進社が企業ムービーとして1月19日に公開したもの。発売から94年、人々の生活にずっと寄り添ってきた『牛乳石鹸』らしく、飾らない素朴なやさしさを感じるショートムービーに仕上がっていました。
「落ち込んでしまう記憶も、いつかは泡のように流れていく」――そんなやさしいメッセージは、同じ失敗をしたことがある人にもそうでない人にも、じ〜んと染みわたるあたたかさがありますね。
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提供:牛乳石鹼共進社株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2022年2月8日