フロム・ソフトウェアは2月22日、公式サイトの「動画・画像の投稿に関するガイドライン」を更新したと発表しました。これまでの投稿・配信ルールでは不可能だった、PCのキャプチャーボードや動画編集ソフトなどを使った配信や動画投稿も新たに可能となっています。
これまでにも公式サイトのQ&A内で配信や動画投稿時のルールについては書かれていましたが、あらためてガイドラインとして正式に公開された形。従来のルールでは原則、「ゲーム機本体のシェア機能」を使ったもののみ認められていましたが、今回のガイドラインでは新たに、PCのキャプチャーボードや動画編集ソフトなど、ゲーム機本体やゲーム機能“以外”を使った配信や動画投稿も可能となりました。
また収益化については従来通り、YouTubeやTwitchといった配信サイト側の機能(広告の表示など)による収益化は可能ですが、「投げ銭やスーパーチャットなど、視聴者から直接金銭の授受を行う機能を利用した収益化」や、「メンバーシップなど有料会員登録者限定の動画投稿に使用すること」については明確に禁止されています。また今回のガイドラインはあくまで個人を対象にしたもので、法人や団体での利用については別途問い合わせフォームから相談してほしいとしています。
その他、キャプチャーボードなどを使って投稿や配信を行う場合は、ユーザー自身のコメントなど何らかの付加価値が必要で、「ゲーム内映像・画像を編集せずそのまま投稿」や「キャラクターボイス・BGMのみを抽出し、そのまま繋げた動画」などは禁止。また、今回定めたガイドラインはあくまでフロム・ソフトウェアが著作権を保有するタイトルについてのみ適用され、同社が著作権を保有していない「Demon’s Souls」や「Bloodborne」などのタイトルについては、別途著作権元への問い合わせが必要となります。
話題のビッグタイトル「ELDEN RING(エルデンリング)」の発売を25日に控えた同社ですが、配信の可否についてのユーザーサポートの回答がきっかけで、ネット上では一時「一切の投稿・配信が禁止」との情報が広がる事態に(関連記事)。これを受け、21日には「サポートが誤って回答してしまった」とし、本体のシェア機能を使った配信は可能であること、併せてガイドラインの改定準備を進めていることを告知していました。
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