レーシングドライバー・脇阪寿一 「10kgはヤバいですよ!」 レーシングドライバーに求められることとは?
脇阪寿一氏に聞く「レーシングドライバーになるための道」とは……?
2月20日(日)、スポーツライター金子達仁がメインパーソナリティを務めるラジオ番組「The Deep」(ニッポン放送・毎週日曜20時〜)が放送された。今回は、レーシングドライバー 脇阪寿一が出演。脇阪がプロレーシングドライバーになるための道を語った。
一流アスリートたちをゲストに迎え、スポーツの面白さや、アスリートの心の奥底にある想いを届けていく番組となっている、「TheDeep」。レーシングドライバー、そしてレーシングチームの監督として活躍する脇阪が、プロレーシングドライバーの道を明かした。
金子 車に興味を持つ子どもが出てきた。その中から「僕もレースをやってみたい」って思った時、今の日本だったらどうしたらいいんですか?
脇阪 まずカートを走ることですね。子どもの時から、一般公道ではないサーキットの中で、とてつもなく高いレベルの子どもたちがたくさん集まります。数の原理でレベルが上がる。子どもの時からいかに負けたくない気持ちを育てていくか。カートで戦って全日本選手権で腕を磨きながら、フォーミュラ、いわゆるF1のような小さな車ですよね。こういう車で練習をして。その後は、ホンダやトヨタの中でレーシングスカラーシップがあるんですね。そこを受験する。それが一番近いです、今のところ。
金子 例えばサッカーであれば、視野の広さであったり、膝の柔らかさであったり。レスリングだったら体の柔らかさだそうなんですよ。でテニスだったらば膝のバネ。いろいろ肉体的に求められるものが競技によって違う。ドライバーは?
脇阪 ドライバーは基本的に、何の競技でも一緒ですけど、負けたくない気持ちが強いこと。夢を追いかける気持ちが、大きいこと。あと、もう1つ膝だなんだっていうスペシャルなことを言わせていただくと、いくらトレーニングをしても、体が大きくならないっていうのが大切かもしれません。
金子 大きくなっちゃダメ?
脇阪 僕より10kg軽い僕がいたら、過去の成績、全部上回ってきたと思います!
金子 えっと、ごめんなさい。たった10kg?
脇阪 いや、10kgはやばいですよ! もう10kgで0.1〜0.2秒違いますから。例えば、0.2秒違ったら……。0.2秒って一瞬なんですよ。まばたきする、この一瞬なんですけど。これを10周続けたら2秒変わりますから! 2秒変わったら天と地の差で。
その他にも、叶えたい夢を聞かれた脇阪は「モータースポーツをメジャースポーツにしたい」と答え、今後の活動を語った。「子供達に対し移動の手段だけじゃなく、遊びを通して車を扱えるような場所を提案していけたら。」と脇阪が目を輝かせる場面も。車のことを語りあい、盛り上がりをみせた様子の2人だった。
番組情報 The Deep(毎週日曜日 20:00-20:20)
スポーツライターとして幅広く活躍する金子達仁が一流アスリートたちをゲストに迎え、“心の奥底にある想い”を聴くラジオ番組です。アスリートたちの対談を通し、ここでしか聴く事のできない“Deep”な想いと知られざるエピソードに迫っていきます。
また、オンエアでは聴く事ができなかった部分をディレクターズカット版としてPodcastコンテンツとして配信していきます。
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