名曲でノリノリ! 米ウォルト・ディズニー・ワールドの新アトラクション「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:コズミック・リワインド」がすごかった:ピーター・クイルもWDWに来ていた?(2/3 ページ)
米フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールドにオープンの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のアトラクションを体験してきました。
“ディズニーテーマパーク初”だらけのコースターギミック
パビリオン「ワンダー・オブ・ザンダー」から宇宙船に移動した我々は、ひょんなことから“12%の”計画に巻き込まれていきます。脱出ポッドを使い、ジャンプポイントを通じ銀河を救うわけですが、そのライドは上下左右だけでなく、オムニコースターと呼ばれる仕組みでレールに向かって360度回転するというギミックがあります。このアトラクションはディズニー初の「後ろ向きでローンチする」ローラーコースターであり、「屋内最長」のローラーコースターと初めてづくし。
でも、最も体験価値を上げるのはそのギミックよりも「曲」。この限りなく成功率の低いミッションを盛り上げるには、やはりAwesomeなトラックが必要です。今回スター・ロードは1970年〜80年代の下記6曲を用意しました。
- “セプテンバー” (アース・ウィンド・アンド・ファイアー)
- “ディスコ・インフェルノ” (トランプス)
- “コンガ” (グロリア・エステファン)
- “ルール・ザ・ワールド” (ティアーズ・フォー・フィアーズ)
- “アイ・ラン” (フロック・オブ・シーガルズ)
- “どうせ恋だから” (ブロンディ)
実際に体験した感想は、まさにこの「曲」の力がすさまじいという印象です。この6曲はランダムに選ばれるのですが、大音量で流れるなじみのある名曲にノリノリになりながら銀河を救うというのは思った以上に快感。 “セプテンバー”がかかったときにはライド全員が大合唱するレベルの楽しさだったようです(ご安心ください。大声で歌っても全くまわりには聞こえないレベルの大音量です)。
目の前で地球が、銀河が危機的状態にあるにもかかわらず意外にもノリは軽く、その意味では映画を追体験できる大変面白いアトラクションです。回転系に弱い人は酔うかもしれませんが、それでも1回は体験してほしいですね。
昔ながらのマニアもこれなら許しちゃう?
実はフロリダのエプコットというテーマパークは、ディズニーマニアにとっては非常に思い入れのある場所。それもあって、エプコットという伝統ある場所にはしばらくディズニーキャラクターもあまり目立つ形では登場していませんでした。
しかし最近では、アナと雪の女王やレミーのおいしいレストランを始め、ディズニー、ピクサー、そして今回のようにマーベルの有名なIP(知的財産)も徐々に入ってくるようになりました。これに対しては昔ながらのマニアは、東京ディズニーシーの「ストームライダー」閉鎖と同じようにかなり反発をしておりますが、面白いのはこれを逆手に取るような小ネタが多かったこと。
今回のストーリーの背景には、ピーター・クイルが幼少期に(宇宙にさらわれる前に)エプコットに来ていたという設定がありますが、アトラクションの内部でザンダーのテレビ番組「グッド・モーニング・ザンダー」(米ABCの番組「グッド・モーニング・アメリカ」のパロディ)のインタビューで、ピーター・クイルがいかにエプコットを好きか、熱く語るシーンがあります。ただ、彼が好きだと言っているアトラクションは、今では全てなくなってしまっているのですが……。
私たちはいろいろあって地球に戻ってきたあと、パビリオンの“バックステージ”に戻ってくるため、ザンダー星キャスト向けの“オンステージに出る前の身だしなみチェック”の表記がありました。実は他のアトラクションのバックステージにもこういったキャスト向けの鏡があることは知られており、なかなかグッとくる仕掛けでした
そして、今回ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに関連するグッズも多数登場しています。それがなんと、エプコットが開園した当初にあったロゴやマークをモチーフにしたものが含まれており、このあたりのギミックも非常に面白いと思いました。
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