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ミッキー史上初のライドアトラクション、米ウォルト・ディズニー・ワールドに登場 アニメの世界に入り込め!“2D”世界のミッキーマウスに会いに行こう

ミッキーが主役のライドアトラクションは初!

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 意外なことに、これまでミッキーマウスを主役としたライドアトラクションはこれまでどこにも存在しませんでした。が、とうとうその禁(?)を破り、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートに最新のアトラクションとして登場しました。その名も「ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ(Mickey & Minnie’s Runaway Railway)」。ハチャメチャな新作映画プレミア上映が始まります。

ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ、2020年3月4日プレミア公開スタートです

チャイニーズ・シアターで開催される、ミッキー出演作品のプレミア上映へ!

 「ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイは、山手線1周の1.6倍の敷地を誇る、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのテーマパークの1つ、ディズニー・ハリウッド・スタジオにオープンした最新のアトラクションです。映画をテーマにしたこのパークの中央には、ハリウッドにあるチャイニーズ・シアターそっくりの建物があり(しっかり手形もいっぱいあります)、その映画館が舞台になっているもの。ここではミッキーとミニーが主役の短編映画「パーフェクト・ピクニック」がプレミア上映されるとのことで、そこに私たちが招かれるところから始まるのですが……。

ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ
チャニーズシアターにはこんなきれいなマーキーが光っています
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ
今回プレミア公開される「パーフェクト・ピクニック」。楽しくゆったりとしたピクニックになるはずもなく……
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ チャイニーズ・シアター
シアターは中国様式。よーく見るとみんなが大好きなアレが……
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ キャスト
キャストコスチュームもチャイナドレス風。キャストさんは「お気に入りよ!よく見るとミッキーマークがあるから探してね」とのこと
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ
チャニーズシアターの荘厳な内装のシアターで短編映画を見ていると……

 もちろん、そんなにコトは簡単ではありません。ミッキーとミニーがウキウキでテーマソング「ナッシング・キャン・ストップ・アス・ナウ」を歌いながらピクニックの用意をするのですが、浮かれたミニーによってプルートが自動車のトランクに閉じ込められ、さらには放り出されてしまうという大事件が。それによって起きるドタバタのおかげで、私たちはなんとスクリーンの中に入りこむことになります。

ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ グーフィー
エンジニア・グーフィーは優秀みたいなのですが、一抹の不安がありますね
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ ランナマック・レイルロード
グーフィーの運転する「ランナマック・レイルロード」に乗ってピクニックに同行!?
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ
まるで2Dアニメの中に入り込んだかのような色彩、驚きのひと言です
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ
まさにカートゥーンの“2D世界”に入り込んだかのような絵。これはCGではありません。

 私たちはグーフィーの運転する機関車につながった客車に乗り、ミッキーとミニーのピクニックに同行するということに。私たちがネズミの世界のルールに従い、ドタバタカートゥーンの世界を旅するのです! 昨今のライドアトラクションは3Dや4Dを志向していますが、これはまさに「2Dアニメの中に入り込む」という体験で非常に新鮮です。もちろん、プロジェクションマッピング(ディズニーはダイナミック環境と呼んでいます)をはじめ、最新の特殊効果もふんだんに使われています。

ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ
ミッキー、ミニー、グーフィーの外にも、たくさんの仲間たちが登場します。
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ
客車に乗る私たちの前にレールはない!?
ミッキーとミニーのランナウェイ・レールウェイ
この世界の中に、あなたも入り込めるのです

 このアトラクションでは東京ディズニーランドなどでは「プーさんのハニーハント」や「美女と野獣“魔法のものがたり”」(4月15日オープン)でも利用されている“トラックレスライド”が採用されており、どこに向かうか全く分からない上に、さっきまで一緒にいた人たちがいつの間にかいなくなるといったこともこの世界では当たり前のようにおきます。

 汽車はレールの上を走るだけかと思いきや、その舞台は上に行ったり下に行ったり、さらには海の中を走ったりと全く予測不可能。シーンはあっちに行ったりこっちに行ったりと忙しい中に、ディズニーマニアならばきっと気が付くさまざまな隠し要素もあり、何度乗っても新鮮な体験ができる、驚きのアトラクションに仕上がっています。

 特に忠犬プルートが、ピクニックバッグをくわえてけなげにミッキー&ミニーを追いかける姿は必見でした。ミッキー&ミニーのファンだけでなく、グーフィー、デイジーのファンならば絶対に楽しめる内容です。

ミッキー&ミニーのグッズ
ミッキー&ミニーのグッズもたくさん登場します

2022年には西海岸でも楽しめる!

 そもそも“ミッキーマウス”という存在は、アニメーターにとっても重要な存在で、各種インタビューでもっとも描くのが難しいキャラクターとして名前が挙がります。難しさの理由は、みんなの中にそれぞれのミッキーマウスが存在すること、そしてご存じのようにそのスタイルはシンプルな3つの丸で構成されているだけということもあり、具現化するのは非常に気を使うというのがこれまでの常識でした。

 例えば「ミッキーの家とミート・ミッキー」や、かつて東京ディズニーランドにあった「ミッキーマウス・レビュー」のような“ミッキーも登場する”アトラクションはたくさんあるものの、今回は最新のオーディオアニマトロニクスによってミッキーが登場する初のライドアトラクションということで、ディズニーが非常に力を入れていたことが伝わる内容でした。

 このアトラクションは、現在ではウォルト・ディズニー・ワールドでのみ楽しめるのですが、2022年には米ディズニーランドのトゥーンタウンにある、いまは未公開の劇場「エル・キャピトゥーン」(実在するハリウッドの映画館、エル・キャピタンのパロディ)プレミア上映が予定されています。個人的には東京ディズニーリゾートにも来てほしいと思っています。

エル・キャピトゥーン
トゥーンタウンの「エル・キャピトゥーン」でプレミア公開予定!

余談:ミッキーの姿がいつもと違う? と思ったあなたへ

 さて、今回紹介したアトラクションに登場するミッキーやミニーが、いつも見ている姿とちょっと違う? と思った人も少なくないでしょう。実は今回アトラクションで取り上げられているのは、ミッキーマウスの最新のスタイルで、いま現在も制作が続いている新作短編シリーズ「A Mickey Mouse Cartoon」(邦題:ミッキーマウス!)における描写スタイルを踏襲しています。アメリカにおいてはこの短編こそが最新のミッキーのスタイルで、パイカットの目、そして既存の短編に比べてものすごくやんちゃなミッキーであることが特徴です。

日本語版「ミッキーマウス!」で東京が題材の「トーキョーでゴー!」

 このシリーズは現時点では5シーズン、全94話を重ねており、この作品群を少しでも見ておくと、今回のアトラクションが楽しめるはずです。今回のアトラクションオープンと同時に、「ミッキー・ショート・シアター」がここディズニー・ハリウッド・スタジオでオープンしており、ここでしか見られない短編作品「バケーション・ファン」が公開されています。

ミッキー・ショート・シアター
こちらは普通の「ミッキー・ショート・シアター」。新作短編が公開されています
夢のポテトランド ミッキーファンとウォルトファンを震撼させた問題作「夢のポテトランド」のフォトロケーション
パンダをねらえ! ミッキーが中国に旅した「パンダをねらえ!」のワンシーンから

 英語版では全話がYouTubeにて公開されているので、厳選した下記の作品だけでも見てみてください。きっと、ミッキーとミニーの印象が大きく変わって、親近感がわくと思いますよ!

知る人ぞ知る犬のキャラクター、フィフィがミッキーと“対決”する「You, Me and Fifi」
動画:歌うミニーがミッキーを精神的に追い詰める「Carried Away」

写真クレジット:As to Disney artwork, logos and properties:(C)Disney

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