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「これ、なんでひっくりかえってるの?」 40年前の本で見つけた“すてきな印刷ミス” 活版印刷ならではの誤植が話題に(1/2 ページ)

貴重な誤植。

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 活版印刷で作られた書籍から発見された誤植が、現代の印刷では起こりづらく“すてきな印刷ミス”だとTwitterで注目を集めています。

どうして文字が転んでるの? 活版印刷ならではのプリントミスに当たりくじを引いたようなラッキーな気持ちになれそう よく見ると「ひっくりかえってる」

 投稿したtomoka watanabe(@scentofmatin)さんの娘さんが「これ、なんでひっくりかえってるの?」と見つけたもの。写真中央の本文では「皮膚がつやつやしく輝いて」とあるのですが、最初に登場する「や」の向きが左へ90度傾いています。文字が足を滑らせて転倒したように見えて、どこかかわいらしさを感じられるかも?

どうして文字が転んでるの? 活版印刷ならではのプリントミスに当たりくじを引いたようなラッキーな気持ちになれそう 転倒した「や」が(加工は編集部によるもの)
どうして文字が転んでるの? 活版印刷ならではのプリントミスに当たりくじを引いたようなラッキーな気持ちになれそう 誤植があった本は夢野久作『少女地獄』
どうして文字が転んでるの? 活版印刷ならではのプリントミスに当たりくじを引いたようなラッキーな気持ちになれそう

 この一文は、活版印刷により刷られたとみられる、1979年発行の夢野久作『少女地獄』(角川書店)第6版から発見されました。活版印刷では1文字ずつ独立した活字を並べて文字を組んでいくため、文字の向きを間違えてセットしてしまったのだと考えられます。

 デジタル技術が主流となっている現代では簡単には起こり得ない誤植とあって、Twitterには、「紙の本の良さというか、味でもありますね」「まさに誤って活字を植える、とても面白く、愛おしく思う」など、さまざまな感想が寄せられています。現代では見つからなさそうな誤植に、当たりくじを引いたような気持ちになれそうです。

画像提供:tomoka watanabe(@scentofmatin)さん


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