ブロガーのひろたつさん(@summer3919)がTwitterで募ったミステリ好き260人による、2022年版最強のミステリ小説ランキングが決定しました。1位は綾辻行人さんの『十角館の殺人』、2位は森博嗣さんの『すべてがFになる』でした。
1位の『十角館の殺人』は、ご存じ綾辻行人さんの「館」シリーズ第一作。十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を舞台に、集まった大学ミステリ研の7人を襲う連続殺人事件を扱った本格ミステリです。
その驚くべき真相は多くの読者に衝撃を与え、1987年の刊行から25年がたっても、コミカライズ作品が連載されているほど。ひろたつさんは同著について、「ミステリ好きも、そうでない人もとりあえず全人類読め」「こんなの人生の必須イベントだろ」と絶賛しています。
2位になった『すべてがFになる』は、N大助教授・犀川創平(さいかわ・そうへい)と女子学生・西之園萌絵(にしのその・もえ)のコンビによる事件解決を描いた「S&Mシリーズ」第一作。テレビドラマ化(綾野剛さんと武井咲さんが出演)やアニメ化、コミック化もされており、ひろたつさんは「知的快感の乱打に脳細胞が喜んじゃう」と同著の魅力を伝えています。
3位は、本格ミステリの巨匠、島田荘司さんによる『占星術殺人事件』。天才・御手洗潔がデビューした本作のトリックは、ひろたつさんが「間違いなく人間の脳みそが生み出せるトリックの限界点」と評するレベルであり、某人気ミステリ漫画で同じトリックが使われてしまうほど(指摘を受け、その漫画で「『占星術殺人事件』のメイントリックを使用しています」と加筆されるように)。英国の大手紙「ガーディアン」に掲載された「世界の密室ミステリーベスト10」では、密室ミステリの巨匠ディクスン・カーの『三つの棺』に次いで2位にもランクインしました。
次いで、4位には我孫子武丸さんの『殺戮に至る病』、5位には東野圭吾さんの『容疑者Xの献身』が選出されています。ツイートでは10位までしか掲載されていませんが、11位以降は、ひろたつさんのブログで紹介されています。
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