快適な絶景スカイライン……と思ったらやばい道!? ギャップがありすぎる険道「茨城県道236号」をゆく(3/5 ページ)
236号のギャップ、すごすぎだろ! 筑波山観光もぜひ〜。
それにしても景色が最高〜! 険道の企画なのにこんなに爽快でよいのでしょうか
スタートから約2キロ、県道同士が交差する交通の要所、風返峠に到着します。県道236号はここを道なりに真っすぐ進みます。ちなみに筑波山神社方面に曲がってしばらく走ると、以前紹介した「平均勾配13.4%、鳥居のある激坂県道」こと茨城県道139号があります(関連記事)。機会がありましたらこちらもどうぞ。
ここで元筑波スカイラインの区間は終了。ここから先は「表筑波スカイライン」の区間になります。こちらもかつては茨城県道路公社が管理する有料道路でした。2022年現在も風返峠付近には「表筑波スカイライン」の表示が残っていますね。現在は筑波スカイラインと表筑波スカイラインの区間を合わせて「筑波パープルライン」と呼ばれています。
なお、ここから先はバイクは終日通行禁止です。バイクの人はご注意を……。
元表筑波スカイラインの区間も至って快適です。あれ、険道の企画なのにこんなに爽快でよいのでしょうか。この区間は50〜100メートルごとにカーブが連続するワインディングロード。とにかく走るのが楽しい道です。
表筑波スカイライン、有料道路時代は10箇所ほど駐車場があったそうですが、2022年現在は大半が閉鎖されてしまいました。現存する駐車場の1つ、媼ヶ峰(ばあがみね)駐車場に寄ってみました。
媼ヶ峰駐車場の奥には「子授け地蔵」があるようです。この案内看板のほうがよっぽど目立っています。駐車場はかなり広く、ひと休憩で立ち寄るにはもったいないくらい。かつての有料道路時代の名残を感じます。
子授け地蔵も気になるので、ちょっと行ってみましょう。奥へ行くと鳥居が3つ並んでいます。遠くに見える山の上に、スタート地点の筑波山ロープウェイつつじヶ丘駅が見えました。
石段を登ると子授け地蔵、そして小さな展望台があります。
そこで見えるは男体山と女体山。筑波山は男体山と女体山の2つから成る山。展望台から2つの峰がきれいに見えました。
おっと、まだこんなところか。先を急ぎましょう。
「頭文字D」の聖地も絶景なり 関東平野をぱぁぁと一望できる絶景すごい
不動橋を渡り、不動峠と県道138号を越えていきます。
この付近もかつてマナーの悪い走り屋が多かったようです。センターポールやキャッツアイ(道路鋲)が今なお目立ちます。眺めがよく、心地よく走れる道。現在の良ドライバーは漫画などだけに留め、現実ではくれぐれも良い運転を心掛けましょう。ちなみに、制限速度は全線で時速30キロです。
さらに進むと「朝日峠駐車場」に着きました。標高は約262メートル。ぱぁぁと開けていて関東平野を一望できる絶景エリアです。漫画「頭文字D」に登場した聖地の1つでもあります。なお、現実の朝日峠駐車場は16時〜9時の夜間は閉鎖されます。
朝日峠駐車場には朝日峠展望公園が併設されています。標高301.8メートルの展望台へは徒歩5分ほど。展望台には家族連れなど、多くの人が思い思いの時間を過ごしていました。景色最高〜。
朝日峠駐車場を出てしばらく走ると、表筑波スカイライン区間は終了。ここから県道は「フルーツライン」と合流します。
県道236号はフルーツラインを間借りする形で右折し、土浦方面へ進みます。今回は本題から外れるので行きませんが、この交差点で石岡方面へ行く道が頭文字Dの茨城遠征バトル「パープルシャドウ戦」の舞台です。
聞いた話によると、頭文字Dのアーケードゲーム「頭文字D THE ARCADE」の筑波コースでは、原作よりも距離が延長されていて県道236号区間を含むフルーツラインの土浦までプレイできるとのことです。現実では絶景と雰囲気を記憶するに留め、本気走りはゲームの中でぜひどうぞ!
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