ジョイス・キャロルの小説『ブロンド マリリン・モンローの生涯』を原作に、マリリン・モンローの人生をフィクションを交え描いたNetflix映画「ブロンド」の予告編とポスタービジュアルが、現地時間の7月28日に公開されました。マリリンを演じるのは「ブレードランナー 2049」(2017年)「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(2021年)などで知られるキューバ出身の俳優アナ・デ・アルマスで、まるで“ものまね”をしているかのようにマリリンに似ていると話題になっています。
公開された予告編では、「紳士は金髪がお好き」(1953年)のピンクのドレスでパフォーマンスをする姿や、「七年目の浮気」(1955年)でスカートがふわりとまくれるシーンなど、“おなじみ”のマリリンの姿と、その裏でプレッシャーに押しつぶされそうになるといった“素顔”が対比されるように描かれているのが分かります。
予告編や画像に対し、ファンからは「不気味なくらい似てる」「これはアナ・デ・アルマスによるマリリン・モンローの鬼のような“ものまね”」「彼女の目や表情はまるでモンローを見ているみたい」など、顔だち自体はそれほど似ているわけでもなく、キューバ出身でもあるアナが多大な努力でマリリンにまさに“扮(ふん)した”様子を評する人が続出しています。
アナはティーザー動画を公開した際に同作で監督を務めるアンドリュー・ドミニクについて「アンドリューの狙いは最初からとても明確。マリリン・モンローの人生を、彼女のレンズを通して表現することです。彼は、マリリンとしてだけでなく、ノーマ・ジーンであることがどういう風であったかを世界に体験してほしかったのです。それは私がこれまで見たなかで最も大胆で、正直で、フェミニストな彼女の物語への向き合い方だと思いました」と、これを「マリリンの目を通した物語」であるとコメントを添えています。
また、Netflix Queueとのインタビューでは「ほぼ1年間、毎日この映画に取り組んだ」と明かし、全ての写真や映像、原作について繰り返し細部まで研究したと語ったアナ。さらに撮影期間中はメイクに毎日2時間半から3時間ほどを費やしたそうです。
同作はベストセラーとなった原作をもとに、マリリン・モンローと彼女の本名であるノーマ・ジーンを1スターの光と影として描き分ける従来の方法だけではなく、権力を持った男性がマリリンを利用して大金をもうけ、彼女自身は虚像のなかでアイデンティティーを見失うといった面に大きくスポットライトを当てており、主演のアナや原作者のジョイスは監督の取り組み方を「フェミニスト的」と評する要因となっています。
同作は、8月31日から開催されるヴェネチア国際映画祭でのワールドプレミアが決定しており、9月23日からNetflixで配信が開始されます。
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