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スタローン、「ロッキー」新作スピンオフ構想にまたまた激怒 プロデューサーを罵り盟友ドルフ・ラングレンの背信を嘆く

「金はもらっただろ」と言われ激怒したと明かしていました。

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 米俳優のシルベスター・スタローンが7月30日(現地時間)、Instagramに「ロッキー」(1976年)やスピンオフの「クリード 炎の宿敵」(2018)など、同シリーズプロデューサーのアーウィン・ウィンクラーが作品の権利を独占していることを批判。新たなスピンオフ構想を巡り、盟友ドルフ・ラングレンの背信へ苦言を呈しています。スタローンは18日にも同様の投稿をしており(のちに削除)、同作のフランチャイズにおいて一切の権利を所有していないことを明かしていました。

シルベスター・スタローンが「ロッキー」の権利を要求
スタローンが投稿した風刺画像(画像はシルベスター・スタローンのInstagramから)

 スタローンは「ロッキー4/炎の友情」(1985年)にドルフが演じた役ドラゴをメインにしたスピンオフ作品の計画が進んでいるというニュース記事のスクリーンショットを投稿。「まただ、この94歳の救いようのないプロデューサーと愚かで強欲な2人の息子たちが、俺の作り上げたすばらしいキャラクターを勝手に使用している」と怒りのままにつづると、自身が彼らの思うままにさせていることをファンに謝罪。

 さらに「ドルフにはリスペクトしかないが、俺の預かり知らぬところで、彼のために俺が作り上げたキャラクターに何が起きていたのか、彼からは何も聞いていない。真の友人は黄金より尊いものなのに」と苦言を呈しています。なおドルフは2018年のスピンオフ「クリード 炎の宿敵」でドラゴ役を再演していました。

シルベスター・スタローンが「ロッキー」の権利を要求
スタローンが引用した「ドラゴ」スピンオフ制作を伝えるニュース(画像はシルベスター・スタローンのInstagramから)

 さらにウィンクラーを吸血鬼に例え、ロッキーの首筋に牙を立て血を吸うコラージュをはじめとした風刺画像を投稿。「アーウィン・ウィンクラーとその家族はロッキーを搾取した」「ハリウッドで最も憎まれ、才能がない、老いぼれプロデューサーと臆病なその家族が次の獲物に定めたのは……ドラゴ?」とつづり、あらゆる芸術でこうした搾取は行われて、それにより多くの芸術家が破壊されてきたと主張しています。

シルベスター・スタローンが「ロッキー」の権利を要求
権利を何ももっていないとのこと、現在は削除済みの投稿(画像はシルベスター・スタローンのInstagramから)

 第49回アカデミー作品賞を受賞した「ロッキー」は、当時俳優として苦境にあったスタローンが自ら脚本を書き上げ現在の地位を築くきっかけになった代表作で、スタローン自身が主人公ロッキー・バルボアを演じ、その後シリーズ6作でも主演と脚本を務めています。また「クリード 炎の宿敵」でも脚本を務め、「ロッキー2」「ロッキー3」「ロッキー4」「ロッキー・ザ・ファイナル」では監督としてメガホンを取っており、さまざまな作品に出演してきたスタローンにとっても代表作の1つ。「子どもに何か残したい」という言葉からも、思い入れが強い作品であることがうかがえます。

 スタローンは以前、米VARIETY誌とのインタビューで、自分にロッキーの権利が全くないことを明かしつつ「一言一句、一音節、文法的間違い、全て自分のせいだ」と自分の力不足で同作への権利を得られなかったことを認めつつ、「金をもらったんだから、何の文句がある?」といわれ、激怒したと告白。当時の自分にうまく交渉するだけのビジネスセンスがなかったことへの後悔を語りました。

 18日に公開し後から削除した投稿では、「47年間ロッキーを管理し続けて、いまはクリードも。あなたが“自分の子どもだけに”相続してしまう前に、俺の権利を少しだけでも返してほしい。それが93歳の紳士としてフェアな振る舞いなんじゃないかな?」と切々と訴えていたスタローン。「これは俺にとってつらいテーマで、魂がむしばまれてしまう。だってロッキーの何かを子どもに残してやりたいんだ。忠実なファンたちからの声はいつもうれしいよ。パンチし続けろ」とはっきりとプロデューサーを批判する理由を説明し、ファンへの愛で締めくくりました。

シルベスター・スタローンが「ロッキー」の権利を要求
ロッキー・ホラー・ショー風の投稿も、現在は削除済みの投稿(画像はシルベスター・スタローンのInstagramから)

 また、続けてプロデューサーとその家族と思われる5人の人物がおどろおどろしい様子で血にまみれているアートを「リアル『ロッキー・ホラー・ショー 』へようこそ!」と1975年の傑作B級ホラー映画に掛けた投稿(現在は削除済み)。アート中では1人が「ロッキーの権利」と書かれた巻物のようなものを持っており、スタローンはコメントでアーウィンとその家族全員が「50年近く『ロッキー』シリーズの全てをコントロールして」利益を享受していることを皮肉りながら、「どうぞ召し上がれ! パンチし続けろ!」と結びました。

 さらにスタローンはアーウィンの息子デビッドが出版した回顧録「The Arrangement: A Love Story」について、自分は読書が好きだがこの本は“最悪”と批判。もしアーウィンがいなければロッキーはさらにもう3作は製作されただろうと予測し、2015年に亡くなった同作もう1人のプロデューサーであるロバート・チャートフについては賛辞を送っています。

シルベスター・スタローンが「ロッキー」の権利を要求
血まみれのロッキー、現在は削除済みの投稿(画像はシルベスター・スタローンのInstagramから)

 トレーナーを演じた「クリード チャンプを継ぐ男」(2015年)ではゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞するなど演技面で高評価を得ていたスタローンですが、同シリーズ3作目への出演は辞退したと発表。スタローンが同作のフランチャイズ作品に出演しないのは初めてのことで、その理由を米Metro紙でスタローンは、同作が「別の方向へ向かっている」と述べていました。

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